八条学園騒動記
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第五百八十五話 徹底してその一
徹底して
ネロとアロアが白い風紀部について少し話していた時ロシュフォール先生は風紀部の部屋において部員達に話していた。
「こうした時こそだ」
「気を引き締め」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「学園を見て回ってだ」
そのうえでというのだ。
「学園の風紀を維持することだ」
「左様ですね」
「こうした時こそですね」
「まさにですね」
「風紀を守る」
「それが我々の務めですね」
「非番の時は楽しめ」
文化祭という祭りをというのだ。
「是非な、しかしな」
「それでもですね」
「そうでない時は」
「風紀部の腕章を付けている間は」
「絶対にだ」
何があってもというのだ。
「学園の風紀を維持してもらう」
「承知しています」
「常にパトロールにあたり」
「そしてです」
「無頼漢達の好きにはさせません」
「決して」
「そのことを頼む」
心からの言葉だった。
「いいな」
「はい、それではです」
「他の風紀部とも協同してです」
「力を合わせ」
「そのうえで」
「無頼漢がいれば」
その時はというと。
「いいな」
「すぐに取り押さえます」
「無体はさせません」
「絶対に」
「そのことも頼む」
こう彼等に言ってだった、先生は彼等をパトロールに行かせ自身は学園の様々な場所を映し出しているモニター室に入った。
そこに入って学園の細部をチェックしていたがそこに入ってきた別の風紀部の顧問の先生に話した。
「今のところですが」
「大丈夫ですね」
「はい」
そうだというのだ。
「今は」
「そうですか」
「それでこのままです」
「文化祭が終わるまで、ですね」
「その時まで」
まさにというのだ。
「この状態をです」
「維持することですね」
「何も起こっていないのなら」
それならというのだ。
「その状況をです」
「維持することですね」
「それが最善ですね」
「そうですね」
初老の女性の先生は応えた。
「まさに」
「ですから」
「この状況を維持する為に」
「頑張っていきましょう」
「それでは」
「それとです」
ロシュフォール先生はこうも言った。
「決まった時間にです」
「といいますと」
「この子にご飯もあげないと」
いつも一緒にいる白いドードー鳥を見つつ話した。
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