八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十九話 ワインの後でその五
「集まりました」
「そもそも素人さんを強制的に慰安婦にしたら」
僕が前から考えていることだ。
「若しその人が性病持っていたら」
「問題ですね」
「慰安婦は性病を防ぐ為でもありましたね」
後軍人の現地での暴行を防ぐ為でもあった、そうしたことを防ぐ為にこうしたものも必要だったのだ。
「そう考えますと」
「一般の人を強制的にはないです」
「そうですよね」
「慰安婦は性病の検査もしました」
娼婦の人に軍属のそうした人になってもらう為にだ。
「そうしてしっかりとお金もです」
「払われていましたね」
「下世話なお話ですが今の風俗嬢と同じです」
「要するにそうですね」
「そこをおかしく言うからです」
「今の問題に至るんですね」
「しかも言っていた人達は」
畑中さんの言葉に怒気が宿った、そのことがわかった。
「以前北朝鮮の帰国事業に関わっていた様な人達でした」
「あのとんでもないことにですね」
「北朝鮮が地上の楽園と言って」
そうしてだった。
「その言葉を信じて多くの人があの国に行きましたが
「それが実は地獄で」
「誰も生きて帰ってきていません」
「餓鬼道に堕ちる所業ですね」
僕は畑中さんにもこう言った。
「まさに」
「そしてその後で、です」
「今度は慰安婦ですね」
「その所業を行いました、その前には靖国の英霊を貶めましたし」
「何ていいますか」
僕はそうした人達について心から思った。
「親兄弟妻子友人誰にも誇れない仕事ですね」
「ヤクザ屋さんも酷いですが」
「それよりも酷いですね」
「ヤクザ屋さんは悪を自認しています」
自分達が悪いことをして生きていることをだ。
「極道といいますがこれは極楽道と言う人がいます」
「自分勝手にやりたいことをやって生きている、ですか」
「そうした外道の道だとです」
「自覚していますね」
「ですがマスコミや大学の教授と言った人達は」
そうしたことに関わってきた人達はだ。
「悪をしていても気付かないか」
「逃げますね」
「帰国事業で誰が責任を取ったか」
多くの人を生き地獄に送った人達がだ。
「英霊を貶め慰安婦を捏造した人達が」
「誰もですよね」
「そうですね」
「本当に誰もですね」
まさにだ。
「責任を取っていないですね」
「左様ですね」
「酷いですよね」
僕はこのことがまだ誰も断罪されていないことに世の不条理を感じている、これだけの悪を為した人達が今も平気な顔をして世を歩いていることがだ。
「実際に」
「私もそう思います」
「はい、人の下半身を狙って貶めるなら」
「それは物凄く下劣なことですね」
「それを行う人はどんな汚いこともします」
「実際にそれまでもやってますしね」
帰国事業と靖国のそれがまさにそれだ、教科書でも普通に誤報だったが謝罪していないどころかそれを事実だったみたいに喧伝している大学教授もいる、ここまで来ると学者じゃなくて詐欺師の所業じゃないだろうか。
「ああした人達は」
「私は戦後そうした人達も見てきました」
「ずっとですね」
「そして憤りも感じてきました」
「やっぱりそうなりますよね」
「はい」
まさにという返事だった。
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