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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十八話 飲みに行ってその九

「いけますね」
「左様ですね」
「日本酒もいいですが」
 このことは事実でもだ。
「甘いものには合わないので」
「それで、ですね」
「デザートは」
 このことはどうしてもだ。
「楽しめないので」
「それで、ですね」
「ワインもいいですね」
 こう言った。
「本当に」
「そこはそれぞれですね」
「その人の好みですね」
「お客さんは甘いものお好きですね」 
「そちらも」
 それもかなりだと言える。
「アイスもケーキも」
「洋菓子がお好きですか」
「和菓子も中華菓子もです」
 こちらもだ。
「好きです」
「そうなのですね」
「それでそうしたものを食べる時のお酒は」 
 それはというと。さっきから話している通りに。
「洋酒ですね」
「そうなりますね」
「甘いお酒ですよね」
「ライチ酒もそうですね」
「杏酒なんかもいいですね」
「中国のお酒ですね」
「他には中国のお酒ですと桂花陳酒ですね」
 ワインから造るこのお酒もだ。
「甘いものに合いますね」
「そういったお酒も用意していますが」
「メニューにありますね」
 見れば確かにある。
「杏酒も桂花陳酒も」
「そしてライチ酒も」
「そうですね」
「ライチ酒は若い人にも人気があります」
「飲みやすいですからね」
 甘くて口ざわりがよくてだ。
「だからですね」
「そうかと」
「そうですよね、中華料理に合いますしね」
 見れば中華料理のメニューもある、焼売とか蒸し餃子そしてラーメンもある。献立は結構以上な多さだ。
「いいですよね」
「中華料理も甘いお酒が合いますね」
「紹興酒もありますけれど」
 こちらは甘くない。
「そうですよね」
「そしてワインにもですね」
「赤ワインですね」 
 その赤ワインを飲みつつ話す。
「そちらですね」
「白ワインも合います」
「ああ、魚介類も多いから」
「左様です」
「結構色々合うんですね」 
 中華料理はだ。
「そうなんですね」
「幅広いお料理ですが」
「合うお酒も多いんですね」
「そうかと」
「そういうことですか」
「ですからこちらは華僑の方も来られます」
「華僑の人も神戸におられますしね」
 神戸は国際港なので世界中から人が集まる、そして八条学園もそうだ。
「その人達もですか」
「馴染みの方がおられまして」
 ここでだ、お店の人は。
 楽しそうに笑ってこう僕に話してくれた。 
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