八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十八話 飲みに行ってその七
「その様に心掛けています」
「そうですか」
「常にそうしたことに努力して」
そしてというのだ。
「お店をやっていっています」
「努力ですね」
「それがあって」
それでというのだ。
「やっていけるということで」
「今もですね」
「ここにいます、あと」
「あとっていいますと」
「焼きそばも注文されていましたね」
「はい、そっちもです」
僕はお店の人に答えた。
「そうさせてもらっています」
「どちらにされますか」
「ソースかお塩か」
「どちらにされますか」
「お塩でお願いします」
僕はこちらにした、ソースでもよかったけれど白ワインと一緒ならこちらがいいかと思ってのことだ。
「そっちで」
「今から作らせてもらいます」
「それじゃあ、あとですね」
今度はどんぐり、鶉のゆで卵を食べつつ話した。
「チョンジャもお願い出来ますか」
「そちらもですね」
「お願いします」
「わかりました」
こうしてもう一品頼んでだった、僕はさらに飲んだ。そしてあらかたメニューを食べ終えたその時に。
焼きそば、お塩のそれが来た。それを食べてだった。
僕はまた笑顔になった。
「いいですね」
「焼きそばもですね」
「お酒飲んでいますと」
「そうしたものも食べたくなりますね」
「麺類も」
焼きそばに限らずだ。
「そうなりますよね」
「左様ですね」
「ですから」
白ワインで焼きそばを食べつつ話した、実際によく合う。
「お酒も進みます」
「もう二本目もですね」
「かなり飲んでいますね」
白ワインを飲む時にはもう終わるだろうか。
「気持ちよく」
「はい、これはです」
「さらにですね」
「飲めます」
本当にだ。
「これはです」
「三本目はいいですか」
「いけそうですが」
それでもだ。
「もう食べるものは全部食べましたし」
「だからですか」
「後はデザートですが」
「それとですね」
「飲む位ですね」
本当にだ。
「それ位ですね」
「ではその時に」
「飲ませてもらいますけれど」
それでもだ。
「ボトル一本はないですね」
「そうですか」
「ちょっと、いや」
ここでだ、僕は。
デザートにアイスクリーム盛り合わせを見付けてそれで言った。
「もう一本、赤で貰えますか」
「赤ですか」
「アイスクリーム盛り合わせくれますか」
お店の人に頼んだ、正直目は輝いていたと思う。
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