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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十七話 夜に入ってその七

「即座にね」
「そう言って当然ね」
「親父は僕にあの国については見てわかるだろだったし」
 テレビであの国の軍事パレードの場面がかかっている時に僕に言って来た。
「北朝鮮がどんな国かって」
「見たままね」
「これ以上はない言葉だったよ」
 まさに一言だった。
「その通りだって思ったよ」
「うちの学園にもあの国からの人いないし」
「いないのはあの国の人だけだよ」
 他の国からの人はいる。
「実際に在学している人の国を赤く塗っていくと」
「北朝鮮だけ残るの」
「そうなんだ」
 実際になることだ。
「あの国だけね」
「それも凄いわね」
「日本と国交ないしね」
 なくて正解だとも思う。
「だから余計にね」
「あの国からの人はいないのね」
「そうだよ、まあそのことを置いておいても」
「あの国については」
「そんな国だから」
「見てわかるわね」
「普通はね、けれど子供にはちゃんと言うよ」
 結婚して子供が出来たらだ。
「ああした国は間違っていてね」
「いいって思ったら駄目ね」
「うん、将軍様も軍隊もね」
 もうあの国の全てがだ。
「おかしいから」
「いいって思わないことね」
「というかね」 
 僕が本気で思うことだ。
「あの国がいいとか思えたら変態だよ」
「そうね、どう見てもおかしいから」
「あの国がよくて日本が駄目だって思えたら」
 日本にも色々と問題点があることは事実だ、そのことは反省すべきだしあらためていくべきだ。だがそれでもあの国は問題外だ。
「おかしいよ」
「少なくともあの国はね」
「国民の人達の殆どが餓えているし」
「それで軍隊と将軍様の贅沢にだけお金使ってるから」
 ライトノベルの腐った悪役領主じゃなくて現実の話だ。
「そんなのだからね」
「日本そこまで酷くないし」
「こんな話江戸時代にもなかったから」
 そんな馬鹿げた政治をしたら幕府にお取り潰し間違いだった、島原の乱の島原藩も流石にここまでではなかった。
「そんな国がいいとかね」
「言い出す人今頃いないわね」
「本当に子供だってわかるよ」
 子供があの国の行進を真似る位悪い意味でネタになる程だ。
「あの国のことは」
「それより日本よね」
「祖国でもある以前に」
 そもそもだ。
「常識だよね」
「そうよね」
「あの国クリスマスなんてないし」
 もうこれもだ。
「多分だけれど」
「まあないでしょうね」
「将軍様のお祝いでね」
 個人崇拝の国だからだ。
「マスゲームとか行進とか」
「そんなことばかりする国で」
「こうしてプレゼント買ってね」 
 香織さんの手にある四十八色のそれを見た、包装はすっかりクリスマスのものだ。その配色が実に鮮やかだ。
「ツリ―見たりサンタさんいたりデートとか」
「楽しめないわね」
「イルミネーションもね」
 こちらもだ。 
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