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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十七話 夜に入ってその六

「そんな国の軍隊と自衛隊を比べたら」
「自衛隊の方がいいわね」
「戦前の陸軍や海軍の方がいいとも言えるよ」 
 それも遥かにだ。
「絶対にね」
「そうよね」
「本当に不思議だよ」 
 首を傾げるしかない。
「自衛隊や日本軍は駄目でね」
「北朝鮮の軍隊はいいことは」
「これ皇室についてもだから」
 そして日本自体にもだ。
「皇室は駄目であの国の将軍様はいいから」
「それ私もね」
「わからないよね」
「あの国の将軍様って独裁者で」
 香織さんはこのことから話した。
「しかも世襲じゃない」
「共産主義だね」
「国民の人が支持していても」
「それ日本の皇室も同じだね」
「つまり自分が支持しているかしていないか?」
「それで皇室は駄目でね」
 そのうえでだ。
「将軍様はいいんだよ」
「それおかしいわよね」
「普通は子供でもわかるよ」
 小学生でも北朝鮮がどんな国かわかるし皆知っている、あれだけとんでもない国は他に存在しないからだ。
「どう考えてもね」
「そうよね」
「けれど自衛隊は駄目でね」
 そして皇室もだ。
「あの国の軍隊はいいんだよ」
「矛盾どころころじゃないわね」
「全くだよ」
 考えれば考える程おかしなことだ。
「そんな人もいるんだよね」
「世の中にはね」
「自衛隊いらないとも言うし」
 本当に言うから怖い。
「災害救助なら他の組織でも出来るからって」
「自衛隊以上に出来る組織ないでしょ」
「そう思うけれどね」
「それでもそう言うのね」
「正直僕が結婚してね」
 ふとこう思って香織さんに話した。
「子供が出来てもね」
「そんなこと言って欲しくないわね」
「うん、感謝すべき人達には感謝して」
 そうしてだ。
「正しいことは正しい」
「それがわかる人でないとね」
「日本の宮内省の年間予算より将軍様の一年当たりの贅沢費の方が多いんだよ」
「凄いことよね」
「世界第三位の国力の国の国家元首のことを行う省庁よりもね」
「北朝鮮って世界の最貧国よね」
「そのうちの一つだけれど」
 アジア太平洋では一番貧しい国になっている。
「それでもね」
「将軍様一人の贅沢費はそうなのね」
「そんな国だけれど」
 それでもだ。
「皇室反対、将軍様オッケーってね」
「そう言うのね」
「だからおかしいんだよね」
「あの国って国民の人餓えてるけれど」
 香織さんは誰もが知っているこのことを話した。
「それでも将軍様だけはなのね」
「贅沢三昧で」
 文字通り国民を餓えさせてだ。
「そうしているけれど」
「いいっていう人がいて」
「子供にはそうした人にはなって欲しくないよ」
「それは誰でもよね」
「うん、こうしたことを言う人がいるって中学生の子に言ったら」
「どうなったの?」
「その子真顔でその人アホですかって言ったよ」
 本当にこう言った。 
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