八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十七話 夜に入ってその五
「自衛官の人達だよ」
「そうよね」
「うん、後ね」
「後?」
「自衛隊の敵って本当に第一は災害だね」
「いつも起こるしね、災害って」
「戦争は避けられるけれど」
政治の努力でだ、それは可能だ。
「けれど災害は避けられないからね」
「何時起こるかね」
「地震とかわからないから」
一番起こって欲しくないものだ。
「何時何処でどれだけの大きさのがね」
「来るかわからないからね」
「だからね」
「自衛隊最大の敵は災害ね」
「日本人が一番怖いものだよ」
今のところ平和な我が国ではそうなる、平和はずっと続いて欲しい。
「もうね」
「そうよね」
「地震に雷、山火事、台風、津波、噴火ってね」
「一杯あるわね」
「うん、どれも迷惑だから」
「自衛隊の人達の敵はね」
他の国のことも問題だけれどだ。
「何といってもね」
「災害よね」
「災害位嫌なことはないよ」
「本当に迷惑で」
「起こって欲しくないけれど」
災害にこう思ってもだ、相手は自然現象で正直他の国はおろか猛獣よりも厄介だ。日本で一番怖い猛獣である北海道の羆よりもだ。
「それでも起こるよ」
「本当に避けられないわよね」
「台風とか雷は天気予報でわかるけれど」
「地震はね」
「もう急に起こって」
それでだ。
「壊し尽くすから」
「人も大勢死んで」
「下手な戦争よりもだよ」
日本は特に地震が多いから厄介だ。
「だからね」
「起こって欲しくないけれど起こって」
こんなに起こって欲しくないものもない。
「それで街は滅茶苦茶になって沢山の人が死んで」
「そんな時に来てくれるから」
「あんな有り難い人達もいないからね」
「学んで損はないわね」
「うん、何であの人達を嫌うのか」
警察官や消防署員と同じじゃないだろうか、僕達を守ってくれるから。
「わからないよ、それで自衛隊嫌いな人って警察も嫌いだったりするね」
「そうした人多いわね」
「国家権力がどうとか言って」
「あと戦前がどうとか」
「そう言ってね」
そのうえでだ。
「嫌うんだよね」
「それでね」
そうした人達についてさらに話した。
「北朝鮮はいいんだよね」
「あの国ね」
「あの国の軍隊は違うから」
自衛隊はおろか戦前の日本軍ともだ。
「全くね」
「ずっと酷いわよね」
「自衛隊って規模は小さいし」
北朝鮮人民軍と比べると遥かにだ。
「国防、災害救助の組織だよ」
「国民を守るのよね」
「僕達をね、けれどね」
自衛隊はそうでもだ。
「あの国の軍隊は戦争を念頭に置いていて」
「統一ね」
「それで将軍様の軍隊だから」
「あそこ個人崇拝の国だから」
「そうした軍隊だよ」
「国民を守らないわね」
「国民なんて幾ら死のうがいいって国だよ」
将軍様さえ安泰ならだ。
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