八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十七話 夜に入ってその四
「昔の日本の軍隊はね」
「陸軍も海軍もそうよね」
「陸軍が特にね」
こちらの軍隊がとりわけと思う。
「そうだね」
「ああ、そういえばね」
「海軍は何か騎士道みたいなね」
「イギリス海軍の影響強いわね」
「うん、実際にイギリス海軍を手本にしていたから」
だから東郷平八郎もイギリスに留学していた、そして留学していた時に西南戦争と西郷さんの死を知って自分も西郷さんの下で戦いたかったと涙したという。
「その影響がね」
「強くて」
「それで陸軍の方がね」
「陸軍はプロイセン、ドイツの影響が大きかったけれど」
やはりこの軍隊を手本としていた。
「比較的ね」
「武士道が強かったのよね」
「うん、だから香織さんの言うこともね」
「間違っていないのね」
「そう思うよ」
僕にしてもだ。
「実際に軍規軍律は武士道が出ているから」
「あの物凄く厳しかった」
「そう、あの厳しさはね」
日本軍のあまりにも厳しい軍規軍律はだ。
「武士道から来るものだったんだ」
「そうだったのね」
「自分達は武士だってね」
「昔の軍人さんは思っていたの」
「そう、それでね」
そのうえでだ。
「自分も鍛えて国も背負っているってね」
「そのうえでなのね」
「あの人達は生きていたんだ」
「今の自衛隊の人達とは本当に違うわね」
「うん、やっぱりそうだね」
「違う組織だし」
「終戦で陸軍も海軍も解体されたから」
そうなったことがやはり大きい。
「それでね」
「自衛隊は全然カラーが違うのね」
「そうだよ」
このことは本当にある。
「自衛隊は自衛隊でカラーがあるよ」
「災害救助に強いのね」
「それで武士じゃなくて」
もうそんな意識はないことがわかる、帝国海軍の志を受け継いでいると言われてる海上自衛隊もやっぱり自衛隊だ。
「言うならお兄さんだね」
「私達を守ってくれる」
「そんな人達だよ」
「そうよね、イメージとして」
「交流の場所だと優しくてね」
ちゃんと目線を合わせてくれてだ。
「それで災害の時はすぐに助けに来てくれる」
「そうしたお兄さん達ね」
「言うならね」
「優しくて強い人達ね」
「そうしたイメージでね」
「まさにイメージ通りよね」
「武士ではないね」
どう見てもだ。
「やっぱり」
「そうよね」
「今のところ戦争はないしね」
これからも起こって欲しくない、あと商売をしている人はそれの邪魔になるから戦争は望まず軍人も死にたくないからそれは同じらしい。戦争をしたがるのは自分は安全な場所にいて自分と考えが違う人を倒すことが出来る宗教家それも悪質な部類の人だというのは十字軍とかを見ればそうだと頷ける。
「だから災害が一番厄介で」
「その時に助けに来てくれる人」
「それが自衛隊で」
そしてだ。
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