八条学園騒動記

「水風呂に入ろうか」
「その水風呂も二日酔いにいいな」
「もう一気に身体が冷えてね」
「そこでも酒が抜ける」
「そうなるからね」
　だからだというのだ。
「水風呂にね」
「そろそろ入るか」
「そこでもお酒を抜いて」
「身体も一旦冷やそうな」
「そうしてまたお湯に入る」
「それがいいな」
「お風呂の醍醐味だよ、それじゃあ」
　こう話して四人共一旦お湯から出て水風呂に入った、すると。
　身体が一気に冷えて酒がここでも抜けるのを感じた、それでマルティは目を強く閉じて言った。
「きてるね」
「ここでもだね」
「お酒が抜けてるよ」
　こうマルコにも話した。
「一気にね」
「そうだね」
「目が覚める感じもね」
　この感覚もというのだ。
「するよ」
「すっきりするよね」
「うん、じゃあね」
「一旦身体冷やして」
　そしてというのだ。
「またお湯に入ろうね」
「そうしようね」
「身体を洗っても垢は落ちるが」
　それでもとだ、洪童は身体のそれの話をした。
「お湯に入ってな」
「水風呂に入ってもね」
「それだけでもな」
「垢って落ちるからね」
「水に浸かってもな」
　それだけでというのだ。
「垢は落ちる」
「そうだね」
「何度もそうしているとな」　
　お湯と水風呂を行き来していると、というのだ。
「本当にな」
「いいね」
「身体を奇麗にする意味でもな」
「そうだよね」
「そしてタオルで身体を拭くと」
　お風呂から上がった時にだ。
「尚更な」
「垢が落ちるね」
「特にだ」
　洪童はさらに言った。
「垢すりがあるな」
「ああ、韓国の」
「あれはな」
「垢を落とすことについては」
「いい」　
　特にというのだ。
「本当にな」
「何気にお勧め出してきたね」
「俺も風呂が好きだからな」
　それでというのだ。
「今もだ」
「言うんだね」
「そうだ」　
　実際にというのだ。
「こうしてな」
「そうなんだね」
「酒を抜いて身体も奇麗にして」
　そのうえでというのだ。
「完全復活しようね」
「今それに確実に向かってるしな」
「それも球速にね」
「それだったらな」
　洪童も応えた。
「そうするか」
「しかしね」
　ベンは水風呂の中でこんなことも言った。