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八条学園騒動記

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第五百八十一話 皆で入るその二

「ここはね」
「お湯かサウナにだね」
「入って」
 そうしてというのだ。
「完全に抜こう」
「そうしたらもう本当に楽になるから」
「だからね」
 是非にというのだ。
「すっきりとして」
「舞台にもだね」
「挑もうね」
「さもないとな」
 洪童も言ってきた。
「舞台もよくならないからな」
「万全の調子じゃないと」
「二日酔いは病気と同じだろ」
「風邪とね」
「だからな」 
 それでというのだ。
「出来るだけな」
「お酒を抜いて」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「ことに挑むんだ」
「舞台に」
「そして店にもな」
 喫茶店のそれにもというのだ。
「どちらにもな」
「万全の調子で挑むか」
「そうする為にも」
「お風呂にもだね」
「入ろうな」
 是非にというのだ。
「ここは」
「それじゃあね」
 洪童の言葉に頷いてだった。
 マルティは仲間達と共に身体を洗いシャワーのお湯で泡を落としてだった。そうして身体を奇麗にしてから。
 四人共湯舟に入った、するとだった。
 酒が急に抜けていくのがわかった、それでマルティは言った。
「もう凄い勢いでね」
「お酒抜けていってるね」
「マルコもだね」
「そうだよ」
 実際にというのだ。
「凄い勢いでね」
「お酒が抜けていってるね」
「うん」
 実際にというのだ。
「そうなっているよ」
「そうだよね」
「今さっきまで死にそうだったのが」
 それこそ頭が痛くてだ。
「それがね」
「本当に急にだね」
「お酒が抜けていって」
 それでというのだ。
「楽になってきているよ」
「そうだよね」
「いい感じだ」
 洪童も湯舟の中で言う。
「何時味わってもな」
「そうだよね」
「二日酔いにはな」
 こうマルティに言うのだった。
「本当にな」
「何といってもね」
「風呂だ」
「そうだよね」
「サウナも風呂だしな」
「とにかくこれに入って」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「酒を抜く、これがだ」
「最高だよね」
「生き返っている」
「その感じがしてね」
「最高だ」
 本当にというのだ。 
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