夢幻水滸伝
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第百五十話 夜襲その五
「そうしてです」
「防寒しているたいな」
「はい」
まさにというのだ。
「そうしてます」
「寒さ対策たいな」
「美鈴さんと同じですね」
「そうたいな」
「うちもです」
純奈は豆腐、鍋の中で特に熱いそれを食べている。はふはふとしながらそのうえで喜久子に対して話した。
「そうしてます」
「そのうえで」
「戦に赴きます」
「どの人も同じですね」
「ここまで寒かとよ」
それならとだ、美鈴は話した。
「防寒は充分にたい」
「すべきですね」
「そうたい、手袋もするたい」
手も守るというのだ。
「そうしてたい」
「温かくしますね」
「さもないと戦で後れを取るとよ」
「左様ですね、ですから」
「防寒はじっくりたい、部屋も」
その中もというのだ。
「しっかりとたい」
「温かくして」
「そしてたい」
そのうえでというのだ。
「戦うとよ」
「万全の備えばして」
純奈は今度は椎茸を食べつつ言った。
「そのうえで」
「戦うたい」
「左様ですね」
「だからとよ」
「今もですね」
「こうしたお鍋ば食べるたい」
美鈴は鶏肉、せせりの部分を食べつつ言った。
「それで〆は雑炊たい」
「そうですね、それで最後の最後まで温まる」
「そうするとよ」
「はい、徹底的に温まる」
そしてとだ、喜久子も言った。
「まずはそこからです」
「その通りたい、ただ」
「ただ、とは」
「喜久子ちゃんもっと食べるとよ」
喜久子の食べる勢いを見ての言葉だった。
「さもないとあったまらんとよ」
「いえ、食べていますが」
喜久子は葱を食べつつ答えた。
「しっかりと」
「そうたいか」
「はい、私はこうした感じです」
「少食な方たい」
「そうですね。しかもこの世界ではフェアリーですし」
種族のこともあるというのだ、フェアリーは小人と並ぶ小柄な種族であり喜久子自身かなり小さいものである。
「余計にです」
「ううむ、そうたいか」
「はい、ただ私もです」
「お腹一杯食べてるたいか」
「そうです」
こう美鈴に話した。
「ですから」
「ならいいたいが」
「ですから」
今度はしめじを食べつつ言った。
「ご安心を」
「わかったとよ」
「むしろうち等の方がかなり食べてるかと」
純奈は白菜を食べつつ美鈴に話した。
「海音寺さんが少食ではなく」
「そうたいか」
「それはそれでいいかと」
「食欲はそれぞれたいな」
「そうです、それと」
純奈はさらに話した。
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