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夢幻水滸伝

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第百四十七話 巨獣その十

「そうすればいいですね」
「言葉では簡単やがな」
「容易かといいますと」
「ちゃうな」
「これが」
 どうにもというのだ。
「そうかと」
「そやな」
「それで、です」
「私達としてはな」
「奇襲に軽快しつつです」
「正面から数で攻める」
 島崎はステーキを食べつつ述べた。
「そうすることやな」
「はい、まさに」
「そして私達は一騎打ちに勝つ」
「どれだけ相性が悪い相手が来ても」
「日本の星のモンも強いがな」
 島崎はこのことにも言及した。
「それも随分」
「そや、しかしな」 
 小泉は島崎に述べた。
「負けるつもりはあるか」
「ありません」
「ない」
「ある筈がない」
「まさかや」
 横溝、田山、坪内、島崎はそれぞれ小泉に答えた。
「伊達にこれまで戦ってきた訳やない」
「一騎打ちで負けるだけの弱さは備えてない」
「この五人の誰が負けるか」
「その根拠はありません」
「そやな、ほなや」
 小泉はあらためて述べた。
「勝ってくで」
「必ず」
 今度は四人の言葉が完全に重なった、そうしてステーキの後はデザートにシュークリームを食べた。そのシュークリームはというと。
 愛達も食べていた、愛はシュークリームを紅茶と共に楽しみつつ碧に言った。
「紅茶とシュークリームの組み合わせはええね」
「全くじゃ」
 碧も同意して頷く。
「他にはエクレアやケーキもいいけえ」
「そやね」
「それでじゃが」
 碧はさらに話した。
「シュークリームだけか」
「ケーキもあるで」
 彼はこちらも碧に出した。
「食べるんやね」
「そうさせてもらうけえ」
 碧はケーキも見て目を微笑まさせて答えた。
「そちらも」
「ほなな」
「しかしや」
 玲もいる、玲はエクレアを食べつつ言った。
「碧はいつも甘いもん食べてるが」
「太らんっていうんじゃな」
「それだけ運動してるんやな」
「鍛錬は欠かさんけえ」
 まさにとだ、碧は玲に答えた。
「だからじゃのう」
「そうやな、やっぱり」
「毎日汗を流してるけえ」
「剣術に馬術に水練に」
「そうしてるけえな」
「それでやな」
「わらわは甘いものも好きじゃが」
 碧は自分からも言った。
「この通りのスタイルじゃけえ」
「そやな」
「それで結婚してからは」
 ここでもこうしたことを言うのだった。
「夜もじゃ」
「ここでもそう言うか」
「夜は営みに励むのじゃ」
 こちらにというのだ。 
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