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八条学園騒動記

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第五百七十八話 文化祭前夜その八

「こうしてね」
「そういうことだね」
「だから食べものもね」
「再現出来るんだ」
「ただ混血が進んでるから」
 ナンはこのことも話した。
「だからね」
「ああ、チンギス=ハーンでも」
「白人だったり黒人だったり」
「色々だね」
「草原でもね」  
 つまり遊牧で暮らしている人達もというのだ。
「人種は様々よ」
「そうなっているんだ」
「元々モンゴル人って混血していたにしても」
「流石に白人とか黒人のチンギス=ハーンはね」
「ないでしょ」
「アジア系だよね」
「肖像画でもそうじゃない」
 残っているそれでもというのだ。
「というかモンゴル人は混血していたとしても」
「アジア系だね」
「それは間違いないから」
 だからだというのだ。
「もうね」
「そこはだね」
「確かなことだから。チンギス=ハーン様は目が青かったって話もあるけれど」
 即ちコーカロイドの血が入っていたというのだ、秦の始皇帝も李白も目が青かったと言われている。
「それでもね」
「アジア系だね」
「そう、だからね」
「黒人のチンギス=ハーンさんは」
「絶対に違ったわ」
「白人もだね」
「血は入っていても」 
 それでもというのだ。
「それでもね」
「なかったね」
「そこは違うけれどね」
 史実とは、というのだ。
「シリーズ化されていてね」
「続いているんだね」
「そうよ、撮影も楽でね」
「その楽なことも大きいね」
「ええ、ちなみにヒーローも馬に乗ってるけれど」
 ナンは特撮の話をメインに移して話した。
「この馬の設定が凄いのよ」
「空を飛ぶとか?」
「飛んでね」
 これは当然と返すナンだった。
「時速八百キロとかね」
「特撮らしい設定だね」
「火を吹くことも出来て戦闘員を蹴散らすだけの戦闘力もあるのよ」
「強いね」
「ええ、強いわよ」
 実際にというのだ。
「その馬もね」
「ヒーローの乗馬だから」
「むしろヒーローのマシンが弱い筈がないだろ」
 洪童はそこはと言った。
「それが馬でもな」
「シリーズによって設定違うけれどね」
「大抵そうした設定か」
「強いわ、馬も変身するし」
「ヒーローのマシンの変形みたいだな」
「人間になる作品もあったし巨大化する設定もね」
「あったりしたんだな」
 こうナンに問うた。
「そうだったんだな」
「そう、それでね」
「強いんだな」
「怪人を体当たりで倒すこともね」
 それもというのだ。 
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