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夢幻水滸伝

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第百四十七話 巨獣その三

「ちょっと以上に」
「ダークパープルがじゃな」
「しかもガーターよね」
 それも付いているというのだ。
「そうよね」
「袴の下はそれじゃけえ」
「ちょっとね」
「ううむ、過激なら婿殿も来ると思ってじゃ」
「やっぱり引く人いるわよ」
「というか星の子にもかなり声かけてるやろ」
 愛は碧にこのことも話した。
「そやろ」
「うむ、何かとじゃ」
「積極的過ぎてもほんまに引くさかい」
「時としては穏やかにじゃな」
「慎みもないと」
「いかんか」
「どうもな」
「わらわも供の者達には声をかけておらんぞ」 
 これまで冒険を共にしてきた彼等、リディア達にはというのだ。
「あとおなごもじゃ」
「流石に部下にはやねんね」
「声はかけんけえ」
「起きた世界やと」
「声はかけるけえがな」
 こちらの世界ではそうしないがというのだ。
「こっちの世界ではじゃけえ」
「それやと一緒やし」
「ほんま見境ないな」 
 呆れて言う玲だった。
「碧ちゃんは」
「いかんか」
「そこはあらためることや」
 どうにもとだ、玲は言うのだった。エリュシオンの一室で今は暖かい紅茶を飲みながら。
 紅茶を飲むのは彼等だけではなかった、元春はリディアと共に紅茶を飲みつつ彼女に対してこんなことを言った。
「さて、これからな」
「いよいよ戦やな」
「緊張するわ」
 紅茶を飲みつつだ、元春は言った。
「ほんまに」
「そやね」
 セーラもいて元春の言葉に頷いた。
「どうなるか」
「こっちの戦力は千二百万おるけど」 
 それでもとだ、元春はセーラにも話した。
「技術はかなり落ちるし」
「それや」
 セーラも言ってきた。
「こっちの技術はな」
「ほんまに低いからな」
「どうにもな」
 トウジとカウサリアも言ってきた。
「産業革命前の」
「ほんまそんなレベルやからな」
「日本と比べたら」
「かなり落ちるわ」
「けどな」
 セーラはこうも言った。
「数はな」
「千二百万やしな」
「めっちゃ多いな」
「術使える人も多いし」
「戦力として大きいな」
「日本軍は六十万」
 元春はその数を指摘した。
「こっちの二十分の一や」
「数ではほんま圧倒してる」
 リディアも言ってきた。
「それで攻めるな」
「というか」
 ダイアナもこう言った。
「ほんまそれしかないな」
「そやな、それとな」
「それと?」
「あたし等全員女の子やな」
 リディアはこのことも話した。
「地下世界の星の子は」
「何を今更言うてるんや」
 セーラはリディアの今の言葉に突っ込みを入れた。 
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