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夢幻水滸伝

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第百四十七話 巨獣その二

「是非共のう」
「相変わらず男好きやね」
「男好きじゃなくてお婿さん探しに積極的過ぎるんやないかしら」
 こう言ったのは小雪だった。
「碧ちゃんは」
「そうやろか」
「だって碧ちゃん男の子は一人だけって言ってるし」
「浮気なぞ論外じゃけえ」
 碧はそこは言った。
「わらわの身体も心も婿殿だけのものになるけえ」
「その言葉嘘やないね」
「わらわは嘘は吐かんのじゃ」
 碧は小雪に断言した。
「それも言っておくけえ」
「そやね」
「ただ、毎晩おつとめには励んでもらうけえ」
 碧はにんまりと笑ってこうも言った。
「婿殿が上で二回、わらわが上で二回、後ろから一回、座ってか立ってかで一回、お口でも受け止めさせてもらうけえ」
「合わせて七回やね」
「後ろの穴もじゃけえ」
「うわっ、凄いわ」
 愛は碧の女同士だからこその言葉にかなり引いて応えた。
「毎晩七回って」
「八回やないか?」 
 玲はその愛に彼女自身引きながら応えた。
「後ろの穴もって言うてるし」
「そういえばそやな」
「いや、一日八回ってな」
「出来たらめっちゃ凄いで」
「それで毎晩なんて」
「そしてわらわは婿殿の子を何人も産むけえ」
 碧の言葉は続いた。
「楽しみで仕方ないけえ」
「女の子も毎日そこまで出来るやろか」
「無理やろ」
 玲は愛に冷静に続いた。
「幾ら何でも」
「体力が続かんやろな」
「私もそうした経験ないけど」
「私にしても」
「無理かのう、しかしわらわとしてはじゃ」
 碧はさらに話した。
「婿殿のお情けを毎晩受けてじゃ」
「赤ちゃん生みたいんやな」
「それも何人もじゃ」
「何ていうか赤裸々な告白やね」
「そうじゃろか」
「そう思ったわ」
 実際にとだ、愛は碧に話した。
「ちょっと肉食系過ぎるで」
「相手は一人だからいいけえ」
「そやろか」
「いや、それで婿探しをしてるけえが」
 それでもとだ、碧はこの言葉は残念そうに述べた。
「相手が見付からんのう」
「碧ちゃん可愛くて女子力も高いけど」
 それでもとだ、小雪はその碧に話した。
「誰でもいきなり婿にならんかで赤ちゃん何人も産むとか言われたら」
「引くなんてもんやないわ」
 玲も言うことだった。
「ほんまに」
「そじゃろか」
「私が男に言われたらその男はお断りや」
「そうかのう、わらわは望むところじゃが」
「あんたは特別や」
「ううむ、そうかのう」
「自分を振り返るんや」
 玲は碧に忠告した。
「そこで」
「ううむ、しかしわらわとしてはじゃ」
「お婿さん欲しいんやね」
「どうしてものう」
「普通にしてたらええんよ」
 それならとだ、小雪も碧に忠告した。
「そうしたら」
「そうかのう」
「それで」
「わらわとしては積極的にじゃが」
「積極的過ぎるから。ただ私達に下着の色聞く位は」
 これはというと。
「まあ
「いいんじゃな」
「それ位なら」
「ほな小雪の今の下着の色は何色じゃ」
「上下白でフリルひらひらの」
「可愛い下着じゃのう」
「というか碧ちゃんが過激過ぎるから」
 こう碧に言うのだった。 
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