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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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番外編
  原作完結記念

 
前書き
皆さん!!お待たせしました!!

尻流「復活早かったね」
冷温「ただの暇人説」

今回のお話はただのお遊びと宣伝です。次から本気出す。明日から本気出すから。

尻流「絶対やらない人のセリフなんだけど・・・」 

 
尻流「祝!!原作終了!!」

「「「「イエーイ!!」」」」

波動「・・・ちょっと待て」

指揮棒「どうしたんですか?」

波動「いや、番外編やるんじゃなかったのかよ」

冷温「まだストーリーが纏まってないんだって」

変態「先にクリスマスやると楽しみなくなっちゃうから、一度時間稼ぎするみたい」

波動「しょうもねぇな!!」

尻流「いいじゃないですか、たまには作者の遊びに付き合ってあげましょうよ」

幻竜「まだビビってんのかよ」

変態「今回だけ名前美尻にしておく?」

尻流「やったら怒るよ?」

冷温「それで、今回の題材は何?」

尻流「今回は原作終了ということで、『やろうと思ったけどやらなかったシーン』ベスト3をやろうと思います!!」

波動「ベスト3というより、3つしか覚えてないだけなんじゃねぇの?」

指揮棒「それは言ってはいけない」

変態「他にもあるけど、突っ込みどころが満載の3つに絞ったんだって」

冷温「突っ込みどころ満載ってどんなだよ・・・」

尻流「それでは早速いってみよう!!まずは第三位!!」

冷温「大魔闘演武の最終日」

指揮棒「ジュラさん、リオンさん、シェリア、ミネルバさんが倒されたタイミングからのシリルvsレオンの別パターンです」

変態「それでは・・・どうぞ!!」

















「「・・・」」

いまだに動かず、睨み合ったままの両者。しかし、二人の構えている姿は明らかに違っている。

緊張からか汗だくになり、今にも動き出しそうになっているシリル。対するレオンはいまだに動かず、無表情を貫いていた。

(もう・・・無理・・・)

緊張の限界を迎えつつあったドラゴンは体が震え始めたのを感じた。筋肉の強ばり、魔力の維持、そして体力・・・全てが限界に達した瞬間、彼は敗北に向かって飛び込んだ。

「残念だよ、シリル」

目の前へと突っ込んでくる少年はあまりにも無防備だった。彼が勝つためには自分の魔法を相手よりも早く打ち込む必要がある。しかし、飛び込んでしまってはそれを叶えることはできない。

「これで終わりだ」

間合いに入ってきた少年目掛けて振るおうとした拳。当たれば致命傷は免れない。しかし、彼は何かに気が付くと、出しかけた拳を引っ込め、距離を取るように後方へと飛ぶ。

「雷竜の咆哮!!」

二人の真ん中を通過する雷。それに驚いた両者は魔法を解除した。

「ビックリしたな、まさかリオンくんたちが負けるなんて。おまけに・・・」

水色の少年の周りに集まってくる魔導士たち。傷つき、ボロボロになりながらもこの場へとやってきた彼らを見て、レオンは目を細めた。

「今までよりも強くなって来るとはね・・・」

最強の敵へと挑むシリルの元へと集まった仲間たち。混戦の最終日に笑うのは妖精か、蛇姫か。

















冷温「六人がかりは鬼畜ゲー過ぎる」

変態「アルバレス編はそれを越える人数差だったけどね」

波動「それでもたかがお祭りでここまでするのはいかがなものだろう、と却下したらしい」

幻竜「それに最後の文、剣咬の虎(おれら)完全に蚊帳の外なってるじゃん」

尻流「それも合わせてやめたんじゃない?」

冷温「それとこの場合、あと2、3話はかかってしまうため、これ以上はさすがに戦いすぎだと思った結果やめたみたいです」

波動「その前までに10話近くかかってたし、これ以上やったらあまりにもバトル小説過ぎるな」

尻流「FAIRYTALEってバトル漫画だったはずじゃ・・・」

幻竜「それを言ってはいけない」

変態「ちなみにスティングさんが絡んでくるバージョンもあるらしいけど・・・見る?」

幻竜「見る!!」

冷温「ちなみにこっちのパターンでは俺とシリルが最後の力を振り絞って殴り合うパターンになってます」

尻流「それではどうぞ」



















激しくぶつかり合う水の竜と氷の神。両者共に残り少なくなった魔力を懸命に振り絞り、一心不乱に拳を振るう。

「滅竜奥義!!」
「滅神奥義!!」

傷だらけになり、ボロボロになりながら進んできた彼ら。そんな彼らは笑っていた。お互いの実力を認め合い、ずっと戦いたいと思っていたもの同士。それが叶ったとあって笑みが止まらない。

「水中天嵐舞!!」
「絶対零度!!」

放たれる二人の最高の魔法。彼らはそれを放つ時、寂しさも感じていた。
これでこの戦いが終わると思うと、苦しかったこの時でさえ愛おしく思える。しかし永遠などこの世界にはない。彼らは全身全霊を賭け、全ての力をこの一撃にぶつけた。

ドォンッ

衝突したと同時に辺り一面に爆音が鳴り響き、周囲に煙が立ち込める。やがてそれが晴れていくと、明暗の別れた彼らの結末に、魔水晶(ラクリマ)ビジョンを見ていた全員が、目を見開いた。

『立っているのは・・・レオン!!蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のレオンだぁ!!』

地に伏して完全に意識を失っている竜の子。それを見ていた神は、次第に状況を把握していくと、ゆっくりと拳を掲げ、勝鬨をあげようとした。

「はいはい、お疲れさん」

そんな彼の体を、光のレーザーが貫通する。

「ゴハッ」

予測していなかった攻撃に吐血し倒れるレオン。何がなんだかわからないまま、限界を越えた彼は、目の前の友と同じように意識を失った。

「潰し合い、ご苦労さんだよ、ホントに」
「テメぇ・・・」

突如レオンの体を撃ち抜いた人物を睨み付けるガジル。ボロボロの彼を見下ろすように現れたその男は、不敵な笑みを浮かべる。

「もうあんたたちに魔力は残ってない。ここからは俺の独壇場だ」

全員が疲労し、戦うこともできないほどの状態になった妖精の尻尾(フェアリーテイル)。その時をひたすらに待ち続けた白き竜は、勝利を確信していた。

「じゃあ、まずはあんたからだよ、ガジルさん」
「この・・・外道が・・・」

手のひらを向け、魔力を高めるスティング。先の戦いでもう余力を残していないガジルに、それを拒む手だてはない。

「何とでも言ってくれ。俺はレクターのためなら・・・なんだってやってやる」

友のために、自分のために悪になることを決意したスティング。彼の手から放たれた魔法は、鉄の竜の土手っ腹に突き刺さった。

















幻竜「スティング悪役すぎだろ!!」

変態「でもミネルバさんもこんな感じだったし、あり得なくはないよね」

冷温「この場合は最後エルザさんかラクサスさん以外が倒されて、最後の一人にトドメを刺そうとした時にローグさんとグラシアンさんに止められて、目の前にやってきたレクターを見て泣きながら棄権するという流れでした」

尻流「ただ主人公が負けてる上に絡んでくる要素が無さすぎたため、お蔵入りにされたみたいです」

波動「これは剣咬の虎(セイバートゥース)のファン減りそうだから、やらなくてよかったな」

幻竜「配慮に感謝します」

変態「では続いて第二位!!」

冷温「今度はアルバレス編のハルジオン港争奪戦の際のシーン」

波動「俺がメルディを庇って死んだ直後、レオンが神の領域を発動する前に入れようとしてやめたシーン」

尻流「どうぞ!!」
















「お兄ちゃああああん!!」

メルディはカミューニに覆い被さり、懸命に名前を叫ぶ。しかし、冷たくなっていく彼に、もうその声は届かない。

「カミュ・・・」

友の死を間近で目撃したラクサス。彼はそれを成した人物を睨み付けると、フラフラな中、何とか立ち上がる。

「許さねぇ・・・俺は!!」

地面を蹴り瞬く間に天海の目の前へと現れる。彼は魔力を纏わせた拳を彼の腹部に叩き込もうとした。だが・・・

「その程度で向かってくるとは・・・笑わせる」

天海の手刀が、彼の肉体を真っ二つへと切り裂いた。

















「「「「「・・・」」」」」

変態「これはあまりにも犬死に・・・」

尻流「このシーンが脳裏を過ったから、あのあとがきになったわけね」

波動「これはやらなくて正解だったな」

指揮棒「ラクサスファンの人たちを敵に回しますね」

冷温「いや・・・結局あの人犬死にみたいな感じだったような・・・」

変態「そもそも犬死にって何?」

波動「何か意味があるように見えて、実は意味もなく、名誉にもならない死。昔は犬は家臣として例えられていたから、それが色々なってこんな感じになったらしい」

尻流「途中から説明はしょり出した!?」

冷温「気になる人は勝手に調べろということだね」

指揮棒「間違いないね」

変態「それではいよいよ第一位!!」

冷温「一位は大魔闘演武と冥府の門の間にアニメオリジナルで入っていた日蝕星霊編で唯一改編できそうだと思っていたシーンです」

尻流「え?ホントにやるの?」

波動「もう終わったことだしいいんじゃね?」

指揮棒「ダメージを受けるのはシリルだけだから大丈夫だよ」

尻流「俺が大丈夫じゃないよ!!」

変態「もし日蝕星霊編をやってたら取っていたシリルの行動!!」

冷温「今回はシリルsideです。それではどうぞ!!」

















「あ・・・暑い・・・」

もう何時間も歩いているせいで、フラフラで視界がぐらついてきた。水もないような砂漠地帯・・・これはあまりにも過酷すぎる・・・

「もう・・・ダメ・・・」

ついに力尽き倒れてしまった俺。すると、それを待っていたかのように魔導四輪がこちらに向かってくる。
しかもそれは、勢いよくブレーキをかけたことにより、そこら中にある砂が俺に振り掛ける。

「ゴホゴホ!!」

あまりの煙たさに咳き込んでしまう。涙目になりながら魔導四輪の方を見ると、そこにはピンク色の髪をした、色黒の女の子が立っていた。

「よぉ、水使いの嬢ちゃん」
「嬢ちゃんじゃねぇ!!」

失礼な物言いの少女に怒声をあげる。しかし、この時に違和感に気が付いた。この声ってもしかして・・・

「もしかして・・・アリエスさん?」

嫌な予感を感じながら問いかけると、少女は笑みを浮かべながら答える。

「そう!!あたいがアリエス!!暴走バリバリの走り屋だぜ!!」

その回答に言葉を失う。色白で大人しかった彼女がこんなヤンキーのなり損ないみたいな感じになっちゃうなんて・・・

「あれ?」

あまりの変貌に戦いていると、何か違和感を感じる。肌の色が変わっているからとか、そんなレベルの変化ではない。何か大事なものが足りないような・・・

「あ・・・」

彼女をじっと見て違和感の正体を探っていると、あるところで目が止まる。アリエスさんの大きかった胸が、真っ平になっているのだ。

「これが・・・」

これが自由を手にいれることに対する代償の一つなのか・・・そんなことを考えていると、俺はソフィアからあることを教えられたのを思い出した。

「・・・」
「な・・・なんだよ」

まずは相手の胸元をじっと見つめる。当然相手はそれを嫌がって隠すので、今度は自分の胸に手を当てて・・・

「わかる・・・わかるよ・・・」

ちょっと悲壮感のある表情で、こう言うだけ。

「わかり合えねぇぇぇぇぇぇ!!」

ソフィアに教えられたがままにやってみた相手へと口撃。それを聞いたアリエスさんは怒り心頭で四つん這いになってるけど、どうしたのかな?

















「「「・・・」」」←懸命に笑いを堪えてる三人

変態「いいよシリル!!最高だよ!!」

尻流「俺からしたら最低だよ!!こんなの!!」

波動「これは絶対にシリルが言わないセリフNo.1だな」

指揮棒「これをやるためだけに日蝕星霊編をやろうか迷ったみたいだけど、シリルがこれを言ったら男としての自覚が薄くなってると思ってやめたらしいよ」

冷温「これをやっていいのは貧乳を売りにしてる女キャラだけだろ」

変態「ならシリルがやっても問題なーーー」

尻流「問題しかないよ!!」

幻竜「これやって喜ぶのはローグとその他の変態勢だな」

指揮棒「当時やってたら感想欄がすごいことなってただろうね」

波動「今はそれほどの影響はないだろうと考えて出すだけ出したかったらしい」

尻流「完結してからでよかったですよ・・・本当に・・・」

冷温「というわけで、第一位を発表できたので今回はここまで!!」

変態「他にも色々ボツにしたシーンやら設定やらがたくさんありますが、それはまた次の機会があればやろうと思います」

幻竜「これからは番外編をやって、そのあとオリジナルか100年クエストを進めるか決めかねているようですので、決まり次第ご報告させてもらいます」

指揮棒「また、これとは別にオリジナルの小説を投稿し始めました」

波動「興味がある人はぜひ読んでみてくれ」

尻流「それでは次こそ番外編で!!サヨナラ!!」( ゚∀゚)ノシ


 
 

 
後書き
今回はただひたすらにやりたかったけどやれなかったことを選出して発表させてもらいました。
次からは今度こそ番外編になります。まだ構想が決まりきっていないものが多くて時間がかかると思いますが、しばらくお待ちください。

そしてもしよろしければ、オリジナル小説の方も読んでみてもらえると嬉しいです。ただ百合やら悪党主体の話を作りたくて新しいものを作っただけではありますが・・・何卒m(__)m 
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