八条学園騒動記
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第五百七十七話 深酒その六
「湯舟で入って」
「匂いを落とすのね」
「湯舟にじっくり入れば」
そうすればというのだ。
「それでね」
「匂いが落ちるのね」
「連合じゃお風呂が主流でしょ」
「大体ね」
「エウロパじゃ連合程入らないで」
「シャワー派が多いのね」
「そうみたいでね」
それでというのだ。
「匂いもきついらしいわ」
「そうなのね」
「まあ食べているものは」
これはというと。
「実際にね」
「体臭にも関係あるわね」
「そうみたいだけれど」
それでもというのだ。
「やっぱりサウナとか湯舟はね」
「匂い落ちるのね」
「かなりね」
「シャワーでもいいと思っていたら」
「体臭はね」
汚れはともかくとしてというのだ。
「どうしてもね」
「中々落ちないのね」
「そうみたいよ」
これがというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「ちなみにね」
アンネットはこうも言った。
「あの怪僧ラスプーチンはね」
「あんたの国の人ね」
「今も色々言われているけれど」
ただその悪名は後世創られたものが多かったという、実際の彼は好色ではあったが信仰心は確かで公平で平和的な考えの人物だったという。
「毎日お風呂に入っていたそうよ」
「そうなの」
「サウナにね」
この風呂にというのだ。
「服も清潔にしていたそうだし」
「じゃあ匂わなかったの」
「お鬚と髪の毛ぼうぼうだったけれど」
如何にも、な外見だったがというのだ。
「実はね」
「清潔で匂いもしなかったの」
「そうみたいよ」
「それは意外ね」
「虫歯だらけだったらしいけれど」
「それお菓子の食べ過ぎでしょ」
「どうもね」
大酒飲みで大食漢そして甘党であったという。
「そうみたいだけれど」
「少なくとも体臭はなのね」
「しなかったみたいよ」
「そうなのね」
「ちなみにフランスの王様でね」
「昔はあっち殆どお風呂入らなかったのよね」
「一生で何回か位だったから」
つまり殆ど入らなかったのだ。
「アンリ四世っていうけれど」
「ああ、あの女好きだったっていう」
「もう足も脇も激臭で」
「激臭って」
「体臭自体もね」
これもというのだ。
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