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八条学園騒動記

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第五百七十七話 深酒その四

「まあ今あってね」
「それでよね」
「私達も楽しんでるわ」
「そうよね」
「連合でも食べて」  
 そしてというのだ。
「エウロパでもね」
「元々あっちだしね」
「そうそう、それであっちじゃ全体で食べて」
「もう必須ね」
「連合以上にね」
「連合って乳製品メインでない食文化もあるし」
「その魚介類よく使う日本料理にしても」
 即ち和食もというのだ。
「そうだしね」
「今じゃ結構使うけれど」
「メインじゃないし」
「そこはそうよね」
「昔から食べていたらしいけれど」
 蘇や酪、醍醐等だ。蘇は言うならばチーズであり酪はこの時代ではさらに濃厚なチーズそして醍醐はヨーグルトとされている。ただし昔の造りなので味は少しチーズ等とは少し違った感じになっている。
「それでもね」
「メインじゃなかったわね」
「それで和食もそうで」
「中華料理もそうで」
 こちらの料理もというのだ。
「だからね」
「そうよね」
「だから連合だとね」
「チーズを沢山食べてもね」
「エウロパ程じゃないわね」
「そうみたいね」
 二人で話してだ、ここで。
 アンネットはペリーヌに考える顔でこう言った。
「エウロパ人ってチーズ臭いらしいわ」
「チーズばかり食べてるから」
「乳臭いとも言うわね」
「牛乳の匂いね」
「チーズに限らず牛乳とかね」
「乳製品ばかり食べて」
「そのうえでね」
 それでというのだ。
「そうした匂いがするらしいわ」
「そうなのね」
「それで私達はね」
「エウロパの連中からしてみれば?」
「もう色々な匂いがして」
 食べもののそれがというのだ。
「わからない匂いらしいわよ」
「そうなの」
「お醤油とかラー油とかインサイとかケチャップとか」
「滅茶苦茶ね」
「タバスコの匂いもして」
 こちらの匂いもあるというのだ。
「どの人もわからない匂いらしいわ」
「そうなのね」
「国に関わらずね」
 連合の者の体臭はというのだ。
「一国除いて」
「その一国って何処?」
「韓国よ」 
 この国だというのだ。
「あそこの人キムチの匂いするらしいわ」
「ああ、あの匂い凄いから」
「だからね」
「キムチは韓国料理の基本だし」
「基本っていうか韓国料理は」
 それこそというのだ。
「キムチ味でしょ」
「大蒜と唐辛子どっさり入れて」
 そしてというのだ。 
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