八条学園騒動記
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第五百七十七話 深酒その三
「それ自体は」
「味もアルコールの度数も変わらないのに」
「そうよね」
このことはというのだ。
「どうも」
「ええ、それでウォッカを一杯飲んで」
アンネットはさらに話した。
「それでね」
「他のお酒も飲むつもりなのね」
「日本酒もいいわね」
この酒もというのだ。
「今の気分だと」
「日本酒なの」
「お魚があれば」
肴にというのだ。
「日本酒いいわよね」
「もうお魚っていったらね」
「日本酒いいわよね」
「ええ、洋菓子には合わないけれど」
それでもというのだ。
「確かにね」
「日本酒いいわね」
「ええ」
実際にとだ、ペリーヌも答えた。
「そのお酒もね」
「いけるわね」
「それでなのね」
「若しお魚系のおつまみがあったら」
その時はというのだ。
「飲むわよ」
「日本酒もなのね」
「魚介類にはね」
「日本酒か白ワインよね」
「もう二択よね」
「本当にね」
「まあ白ワインは」
アンネットはこの酒の話もした。
「そのまま飲めるしね」
「大したおつまみなくてもね」
「そのこともいいしね」
「そうよね」
「赤ワインはおつまみがないと」
チーズなりクラッカーなりソーセージなりがというのだ、このことは赤ワインだけでなく青や緑、紫や黒のワインも同じだ。
「飲みにくいけれど」
「白ワインはね」
「そのままでも飲めるのよね」
「飲もうと思えばね」
その時はというのだ。
「やっぱりおつまみがあるに限るけれど」
「そうよね」
「そこもいいところね」
「実際にそうよね」
こうペリーヌに話した。
「本当に」
「お刺身とかカルパッチョとか」
「天婦羅とかフライとかね」
「そういうのに合うわね」
「白ワインは」
「チーズもいいけれど、チーズはね」
アンネットは今度はこの食べものの話をした。
「もうワインならね」
「赤でも白でも合うわね」
「そうした魔法の食べものよ」
「魔法なの」
「魔法じゃなかったら奇跡よ」
こうまで言うのだった。
「そうしたね」
「素晴らしい食べものね」
「私としてはね、よくあんなもの考えたわね」
アンネットはチーズについてこうも言った。
「最初に考えた人は」
「あれ元々保存食でね」
「出来たのは古いのよね」
「大昔よ」
チーズは生まれたのはとだ、ペリーヌは話した。
「もうね」
「何千年も前よね」
「何時出て来たかはわからないけれど」
ペリーヌもそこまでは知らない。
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