夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百四十五話 勝ち取ったものその八
「どうもな」
「あの勢力か」
「もう短縮して同盟って話すけどな」
「中南米とアフリカはどうする?」
「そっちはあれやろ」
「あれっていうと」
「アレンカールの下に二つの勢力が合わさった連合やろ」
そうなるというのだ。
「こっちを連合って呼んでな」
「あっちは同盟か」
「そう呼ぼうな、そしてな」
「その同盟とか」
「これから戦になるわ」
「今度はやな」
「同盟は正直言って技術的には一番下や」
覇権を争う諸勢力の中でとだ、芥川は看破した。
「まさにな」
「連合よりも下やな」
「ああ、遥かにな」
「ロシアとインドの枢軸位か」
「大体それ位か少し下か」
「そんなレベルやな」
「そや、ただ数は多いで」
芥川はそこを指摘した。
「地下世界と北極合わせて一二〇〇万や」
「こっちの二十倍か」
「その二十倍の相手と戦うとかな」
「相当なもんやな」
「どれだけ技術が上でも二十倍の数の相手と正面から戦って勝てるか」
「やっぱり無理やな」
「そや」
まさにとだ、芥川は答えた。
「もうな」
「流石に数で押し切られるわ」
「そして星のモンは十六人や」
芥川は今度はこの戦力の名前を出した。
「そのうち天の星が九人や」
「こっちと同じ数やな」
「そや、しかも九人共戦闘力が高い」
「尋常な勝負では勝てんな」
「そのことも言っておくで」
「十六人でか、ただな」
ここでだ、中里はこうも言った。
「それやったらな」
「どないした?」
「こっちから十六人一騎打ちの面子を出すが」
「それ以外の星のモンはか」
「全部軍勢同士の戦に投入出来る、そして僕等神星三人もな」
中里は自分と芥川そして棟梁である綾乃も観て言った。
「軍勢同士の戦に投入出来る、また仮にな」
「一騎打ちでこっちに負けるモンが出てもか」
「その後で僕等が出ればな」
そうすればというのだ。
「それでや」
「勝てるんやな」
「そうなるわ」
「そうか」
「そや、それでな」
「今回は、か」
「僕達三人はまずは一騎打ちには出んで」
こう言うのだった。
「そうするで」
「そういうことやな」
「それでな」
「それで?」
「二十倍の相手と戦うんや」
芥川はまた軍の数の話をした。
「その相手と戦うとなるとな」
「どうしてもやな」
「そや、もうな」
それこそというのだ。
「さっき話した通り正面から堂々と戦って勝てる筈がない」
「それはこれまで通りやがな」
中里は芥川の言葉に笑って返した。
「こっちの数は全く以てや」
「そや、つまりや」
「今回も策を使うんやな」
「そうなる、とはいっても」
芥川は腕を組んで真剣な顔で述べた。
ページ上へ戻る