八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五百七十五話 考えたいことその四
「やっぱりね」
「明るい方がいいよな」
「そうだよね」
「その思い出作りの為にもな」
「文化祭楽しむんだね」
「もう全力でな」
洪童はその意気込みも話した。
「そうしていくな」
「それはいいことだね」
「だから飲むな、今夜も」
「そこでそうなるんだ」
「ああ、そして飲むお酒は」
そちらの話もした。
「何でもあったらな」
「飲むんだ」
「ウォッカは飲めないにしても」
それでもというのだ。
「他のお酒はな」
「全部飲めるんだね」
「ウイスキーとかブランデーが限度なんだよ」
どういった限度かもだ、洪童はマルコに話した。
「アルコール度的に」
「それ以上強いお酒は駄目なんだ」
「ジンとかラムも飲めるけれどな」
それでもというのだ。
「流石に六十とかになると」
「もうそれかなり強いね」
「それが九十六とか九十七とかな」
「ウォッカの中でもスピリチュアルだね」
「そうしたお酒はな」
「駄目なんだ」
「強過ぎるお酒はな」
どうしてもというのだ。
「俺は駄目なんだよ」
「そういえばそうしたお酒は飲んでるの見たことないよ」
マルコにしてもだ。
「そういえば」
「そうだろ」
「アンネットはよく飲んでるけれど」
「ロシア人だからな」
「ロシア人は別格だからね」
こと酒のことではというのだ。
「本当に」
「ああ、だからな」
「普通に強いお酒飲んでるね」
「ごくごくつって感じでな」
「あれは無理だね」
「ああ、俺もそうでな」
それでというのだ。
「今夜もな」
「六十度位のお酒はか」
「飲まないでな」
洪童はさらに話した。
「普通のお酒を飲んでな」
「二日酔いになるんだ」
「そこまで飲んでやるさ、ただ俺酒乱じゃないだろ」
「うちのクラス飲んで暴れる人はいないよ」
一人もとだ、マルコは洪童に答えた。そうしてそのうえで彼に対して笑ってこうしたことを言った。
「有り難いことにね」
「酒乱は酷い奴は酷いからな」
「最悪の場合はね」
マルコはそのケースについて話した。
「その場でおトイレしたり吐いたりね」
「そんなことする奴いるよな」
「暴力振るったりな」
「もう何するかわからない人いるね」
「だからな」
それでというのだ。
「俺はそれでないって聞いてよかったよ」
「そうなんだ」
「ほっとしているよ」
実際洪童はほっとしていた、そのことを聞けて。
「酒乱でなくてな」
「酔ったら明るくなって最後寝るね」
「意識消えてか」
「そうなるね」
まさにというのだ。
ページ上へ戻る