八条学園騒動記

「ちゃんとな」
「日本酒って呼ぶんだ」
「ましてやマッコリが韓国起源とかな」
「韓国の常だね、起源の主張は」
「ずっとやってるけれどな」
　この時代でもである。
「あれも意味ないからな」
「事実は変わらないからだね」
「それよりも新しいものを作って」　
　そしてというのだ。
「広めればいいだろ」
「起源の主張をするよりは」
「それだけして」
　そのうえでというのだ。
「やっていけばいいだろ」
「そういうことだね」
「ああ、それで酒はな」
「今夜も飲むんだ」
「というか今夜は前夜祭でな」
　文化祭のそれでというのだ。
「盛大に飲まないとな」
「二日酔いになる位にかな、明日の朝に」
「ああ、記憶がなくなるまでにな」　
　そこまでというのだ。
「徹底的に飲んでやるさ」
「そうするんだね」
「それで寝るな」
「もうそれ寝るっていうより酔い潰れるだね」
　かなり冷静にだ、マルコは洪童に突っ込みを入れた。
「最早」
「違うか」
「普通に寝るのと飲みまくってそのまま寝るのとじゃ」
　それこそというのだ。
「違うと思うよ」
「そうか」
「うん、まあ睡眠に入ることはね」
　このこと自体はというのだ。
「そうだけれどね」
「じゃあいいよな」
「まあね、とにかく寝ないとね」
「それは絶対だよな」
「寝ないとね」
「本当に身体壊すな」
「そうなるよ」
　実際にとだ、マルコは話した。
「だから洪童も寝るね」
「ちゃんとな、そして明日の朝はな」
　その時のこともだ、洪童は話した。
「お風呂に入るな、起きてすぐに」
「それで二日酔い解消だね」
「サウナまで何とか行ってな」　
　二日酔いなので身体はだるいし特に頭が痛い、動くには非常に辛い状況になっているがそれでもというのだ。
「それでな」
「汗かいてね」
「湯舟にも水風呂にも入って」
「すっきりしてだね」
「文化祭に挑むな」
「そうするんだね、お店に舞台に」
　マルコはさらに言った。
「あとだよね」
「ああ、彼女ともな」
「デートするんだね」
「そうしてな」
　そのうえでというのだ。
「楽しむな」
「そうするんだね」
「ああ、もう満喫して」
　そうしてというのだ。
「青春の一ページにするな」
「楽しい青春だね」
「大人になって振り返る」　
　青春時代、それをというのだ。
「その時よかったって思えたらいいだろ」
「そうだね。暗い青春よりもね」
　マルコも洪童のその言葉に頷いて述べた。