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夢幻水滸伝

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第百四十三話 近代兵器に対してその十一

「あの艦を攻撃しよう」
「戦艦メリーランドですね」
「あの艦艇を攻撃してですか」
「沈めますか」
「そうしますか」
「空母はあらかた機能不全にしたし」
 甲板を攻撃してだ、甲板さえ破壊すれば空母は航空機を出し収めるその機能を完全に停止する。空母はそうした意味でも脆い艦だ。
「後はね」
「それならですね」
「次は戦艦ですね」
「戦艦を攻撃していきますね」
「戦艦は攻撃力が違うから」
 口径の大きな砲を多く持っているだけにだ。
「だからね」
「次はですね」
「戦艦ですね」
「そちらを攻撃していきますね」
「そうしよう、砲撃に術に」 
 尾崎はさらに言った。
「魚雷もね」
「あれも使いますね」
「そうしてですね」
「敵戦艦を沈めていく」
「そうしますか」
「あの艦も」
 メリーランド、それをというのだ。
「そうしようね」
「わかりました」
「ではですね」
「次はですね」
「戦艦を重点的に」
「敵の艦隊単位でね」 
 そうしようと言ってだ、そしてだった。
 尾崎は空母の後は戦艦を攻撃させた、戦艦の防御力は確かにかなりのものだが。
 尾崎はここで又吉からこう言われた。
「アメリカ軍の艦艇は装甲が厚いけれど」
「それでもなんだね」
「やり方があるよ」
「というと」
「まず氷系の術を浴びせて」
 敵戦艦にというのだ。
「思い切り冷やして」
「ああ、その後でだね」
「炎系の術を放って」
 次はそうしてというのだ。
「熱したらね」
「どんな装甲でもね」
「金属だから」
 それでというのだ。
「沈むよ、それにね」
「これまでやってきた通りに」
「そう、どんな艦でもね」
「嵐や津波には弱いね」
「どんな艦も津波で転覆させれば」
 術でそうすればというのだ。
「終わりだよ」
「実際にリバイアサンを召喚すれば」
 召喚の術で呼ぶ召喚獣の中でも極めて強力な獣である、大津波それも大海嘯と呼ぶものを起こすことで知られている。
「かなり強いね」
「うん、けれどもうね」
「リバイアサンはおいら達三人共召喚して」
「敵艦隊を攻撃するのに使ったから」
 だからだというのだ。
「今は使えないよ」
「最初の一撃で使ったしね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「ここはね」
「氷と炎だね」
「その二つの術を使って」
 そうしてというのだ。
「敵の装甲を破壊していこう」
「それなら」
「確かに津波とかもいいけれど」
「そればかりでもね」
「僕達も使える術に限りがあるからね」
「だからこそ」
「そうした工夫もして」
 そのうえでというのだ。 
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