| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百七十三話 舞台のトラブルその十一

「八条学園は」
「チェックがしっかりしてるからな」
「先生や顧問のそれが」
「だからな」
「問題のある先生少ないです」
 これが事実だ。
「本当に」
「有り難いことにな」
「だからですね」
「ああ、それで演劇部もか」
「幽霊部員いないんですよ」 
 これがというのだ。
「そうなんだな」
「辞めてく人もいないですし」
「いい部活か」
「やっぱり部の雰囲気が悪いと」
「辞めてく奴も出るよな」
「それで幽霊部員も」
 こちらもというのだ。
「出ますね」
「誰も楽しくないところにいたくないからな」
「そうですよね」
「好き好んで暴力振るう奴のところに行くかよ」 
 洪童はこのことは吐き捨てる様に言った。
「試合一回戦で負けたら全員丸坊主だって言ってな」
「その時点でアウトだね」
 マルコはその話を聞いて言った。
「丸坊主強制で」
「それで次の日丸坊主にした奴が少なかったから暴力振るうとかな」
「それ警察に通報出来るよ」
「しかも自分はしてこない」
「最低だね」
「こんな教師いるからな」
「普通にだね」
「ああ、韓国にいてな」
 それでというのだ。
「それがばれて懲戒免職になったよ」
「本当に学校の先生って酷いね」
「リアルでいい人は教師にならないな」
「いい鉄は釘にならなくてね」
「何でこんな奴が採用されるかな」 
 洪童は腕を組んで真剣に考える顔で述べた。
「俺は不思議だよ」
「人にもの教えるならそれなりの人でないとね」
「丸坊主強制で暴力振るって自分はしないとかな」
「あの、自分の指導に問題があったから負けたのでは」
 ここで演劇部の部員も言ってきた。
「それでは」
「普通はそう考えるよな」
「それが常識では」
「それが俺の指導は間違ってなくてな」
「生徒が駄目だった」
「そう考えてな」
 それでというのだ。
「自分はしないんだよ」
「それでは説得力ないですね」
「こんな屑に教わることあるか」
「ないですね」
「だからばれてな」
 そしてというのだ。
「殴られた生徒がネットで言ってマスコミや教育委員会や警察に通報してな」
「懲戒免職ですか」
「それで今生徒全員に賠償金支払う為にな」
 その為にというのだ。
「タコ部屋で働かされてるさ」
「犯罪者用のですね」
「そこで死んでも保険金下りるしな」
 連合では犯罪者の人権はそれが凶悪犯である場合一切考慮されない、それでこの教師も強制労働をさせられて金を支払わさせられているのだ。
「そうした扱いされてるさ」
「当然の報いですね」
「何か元不良でな」
 洪童はその教師のことをさらに話した。
「机に脚放り出して授業聞いてたらしいな」
「態度最悪ですね」
「それで何かスポーツで進学して」
 大学にというのだ。
「教師になった」
「何ていいますか」
「ヤクザにでもなった方がいいよな」
「そんな奴にしか思えないですね」
「学校の教師ってのは人によるけれどな」
「ヤクザ屋さんみたいなものですね」
「それもチンピラヤクザな」
 ヤクザはヤクザでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧