| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百七十二話 アイスのことその八

「そう言ってたよ」
「もう滅茶苦茶だね」
「夜は黒ミサやってるって噂あったしね」
「それ定番だね」
「そんなことないのに」
「絶対にね」
 それでもというのだ。
「子供だからね」
「色々変なこと言って」
「それが噂として定着して」
 そしてというのだ。
「そうなっていったんだよ」
「そうだったんだね」
「というか酷い噂ね」
 レミはその噂について言った。
「黒ミサしてたとか」
「うん、昔のエウロパだとね」
 どうなったかとだ、ネロも答えた。
「黒ミサしてるとかいう噂が立ったら」
「魔女狩りに遭うわよ
「異端審問官が来てね」
「あいつ等馬鹿だから」
 レミは昔の欧州の人達と今のエウロパを一緒にして話した、この辺りは完全に連合の者特有の偏見である。
「それでね」
「もうそれこそだね」
「そんな馬鹿なお話も信じて」 
 そうしてというのだ。
「そのお婆さんのところに異端審問官来て」
「魔女狩りだね」
「あの連中本当にそうしてたのよね」
「今は流石にしていないみたいだけれどね」
 ただし連合ではしているという話が普通に出る。
「昔はね」
「普通にやってたわね」
「それで何十万人も殺されたんだよ」
「滅茶苦茶ね」
「本当にね」
「というか子供に嫌われたら」 
 どうかとだ、七海も言ってきた。
「そうなるわよね」
「悪い噂出るよね」
「完全に創作のね」
「本当に家に死体あるとかね」
「人を取って食べるとか」
「黒ミサやってるとか」
「魔女とか」
 そうした根も葉もない荒唐無稽な噂話がというのだ。
「出てね」
「定着するよね」
「万引きしようとした子供を殺すとか」 
 マルティも言ってきた。
「捕まえてね」
「そうした話も出るよね」
 ネロはマルティにも応えた。
「中にはお店に入っただけでね」
「捕まえて食べるとか」
「逃げても追い掛けて来るとか」
「時速百キロで走ってきて」
「あるね」
「普通にね」
「あの、そうした子供の噂は何処にでもありますが」
 セーラは四人の話を聞いて言った。
「ですが連合の噂は」
「どうかな」
「凄まじいですね」
「連合の子供ってこんなのだよ」
 ネロはそのセーラに落ち着いた声で答えた。
「本当にね」
「根拠のない噂がですね」
「そうした人についてはどんどん出て」
 そしてというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧