八条学園騒動記
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第五百七十二話 アイスのことその九
「無茶苦茶になっていくんだ」
「そうなのですね」
「うん、けれどこれは」
「マウリアもですね」
「一緒じゃないかな」
「マウリアは宗教によります」
セーラはネロに落ち着いた声で答えた。
「それは」
「そうなんだ」
「ヒンズー教徒ならばヒンズー教に基づいた噂になります」
「じゃあムスリムだとだね」
「イスラム教に基づいたものになります」
そちらになるというのだ。
「その場合は。ヒンズー教なら正体はラークシャサ等とです」
「言われるんだ」
「そうなりまして様々な宗教が入ることはです」
それはというのだ。
「ありません」
「そうなのね」
「連合は色々ですね」
「うん、正体が他の知的生命体だとか言われたりもするし」
「他の知的生命体ですか」
「そう言われることもあるよ」
連合では、というのだ。
「これがね」
「ではそのお婆さんも」
「そうも言われていたよ」
そうだったというのだ。
「そうもね」
「そうでしたか」
「とにかく不愛想で接客が駄目過ぎて」
それが問題でというのだ。
「とにかくね」
「問題があり過ぎて」
「そう、だからね」
その為にというのだ。
「子供達も皆で言っていたんだ」
「言い過ぎといいますか」
「連合ならではから」
「そうも思いました」
セーラはネロに答えた。
「私も」
「やっぱりそうなんだ」
「はい、マウリアではSFの要素は入りません」
そちらはというのだ。
「宗教で、です」
「終わるんだ」
「はい」
マウリアはそうだというのだ。
「そうしたお国柄です」
「そうなんだね」
「あと異世界に迷い込むということも」
「ないんだ」
「そのまま普通にです」
「マウリアでなんだ」
「何かが起こります」
セーラは今度は創作の定番の話をした。
「常に」
「そうなんだね」
「はい、マウリアにディーヴァもアスラもラークシャサもいますので」
「いるんだ」
「います」
セーラの返事は即答であった。
「この世には」
「そうなんだね」
「ヒンズー教ではそうです」
「だからなんだ」
「このマウリアで」
即ち現世でというのだ。
「無敵チートならです」
「出来るんだね」
「そうしたお国柄です」
まさにというのだ、セーラはネロに何も問題はないそれこそごく自然にそうだという顔で話をしていった。
「この国は」
「ううん、現世でって」
まさにとだ、レミはここまで聞いて言った。
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