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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百七十六話 香織さんとの距離その十四

「宴に呼ばれてそこで殺されたけれど」
「そのこともね」
「自業自得みたいに言われてるよ」
「その人も首を取られてるわよね」
「うん、そうなって」 
 そのうえでだ。
「今も色々言われてるよ」
「自業自得だって」
「そうね、本当にこの人達みたいにはなりたくないね」
 井伊直弼や足利義教の様にはだ。
「そう思うわ」
「全くよね」
 香織さんも僕の言葉に頷いた、そして今度はこう言ってきた。
「ただ、雪は降って欲しいわね」
「神戸も降るよ」
「特にクリスマスの時に」
「その日はだね」
「絵になるから」
 それでというのだ。
「降って欲しいわ」
「そうだね、イルミネーションに雪はね」
「絵になるわよね」
「凄くね、じゃあね」
「そうなることを願ってるわ」
 香織さんは僕に微笑んでこうも話してくれた、そしてその後は間もなくはじまる期末テストの話をした。十二月最初のイベントはあと少しに迫っていた。


第二百七十六話   完


                  2020・3・15 
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