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夢幻水滸伝

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第百四十話 波高しその九

「フラガラッハも」
「術もやな」
「勿論。カーチスの言う通りに」
 ルイスを彼の名前で呼びつつホーソーンに話すのだった。
「全てを使うわ」
「まさに全力でやな」
「戦うわ」
「ライオンと同じくやな」
「ええ、ただ私は」
 エミリーは無表情のままこんなことも言った。
「実は虎の方が好き」
「デトロイトタイガースかいな」
「私はレッドソックスだから」
 こちらのチームが好きだというのだ。
「そちらの虎じゃないわ」
「ほな阪神か」
「日本のプロ野球ではそちらだから」
 それでというのだ。
「虎の方が好きよ」
「そやねんな」
「そういえば昔の日本ではライオンが強かったそうですね」
 ルイスも日本のプロ野球の話をした。
「それも相当に」
「西部ライオンズね」
「埼玉の方の」
「埼玉は何処にあったかしら」
 エミリーはルイスに本気で尋ねた。
「一体」
「関東やろ」
 ホーソーンはエミリーの今の言葉に応えた。
「弦太郎がこの前言うてたわ」
「彼が」
「ああ、埼玉は何でも関東にあってな」
 それでというのだ。
「人口は多いらしいで」
「都会なのね」
「いや、何かあまり評判はええことないらしい」
「そうやの」
「茨木とか群馬とか栃木とか千葉みたいにな」
「関東の殆どじゃ」
 東京や神奈川以外だからだ、エミリーもこう言った。
「それじゃあ」
「あっちはそうらしいな」
「そうなの」
「それで埼玉はな」
 この県の話が続いた。
「東京の影にあるみたいで」
「目立たへんか」
「そうみたいやで」
「そんな県やねんな」
「どうやらな」
 ホーソーンはこう話した。
「あそこは」
「そうなんか」
「それでよお言われるらしい」
「何かと」
「漫画でもネタにされる位な」
「人口多いのにやな」
「そうみたいやで」
 ホーソーンはどうかという顔で話した、そしてこんなことも言った。
「栄えていてもな」
「野球のチームもあるのに」
「しかも黄金時代まで経験してるのにな」
 そのチームがというのだ。
「そうみたいやで」
「そやねんね」
「日本の関東はどうしても」
 ルイスはこの地域全体の話をした。
「東京が中心にあり」
「それでやな」
「そこからものを考えますので」
「それで埼玉もな」
「言われるのでしょうね」
「そやろな」
「千葉県や他の県にしても」
「茨城とか群馬とか栃木もな」
 具体的な県名も挙げられた。 
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