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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百七十六話 香織さんとの距離その四

「成績いいよね」
「それ位はいつも大丈夫だと思ってるわ」
「最低限はクリアーしてるし」
 それにとだ、僕はさらに話した。
「そこまで自信ない風にはね」
「しなくていいのね」
「そう思うよ、ただね」
「ただ?」
「体調管理は大事にね」
 僕は香織さんにこのことも話した。
「そこはね」
「あっ、それはね」
「うん、風邪でもひいたら」
 テスト直前かその時にひいたらだ。
「大変だからね」
「そうよね、やっぱり体調が万全でないとね」
 香織さんも僕のその言葉に頷いた。
「調子が出ないわね」
「風邪ひいてたら」
 もうそれだけでだ。
「かなり駄目になるから」
「熱とか出て」
「咳や鼻水でね」
 こうしたことも問題だ、本調子を出すには。
「だからね」
「体調管理についても」
「忘れたらいけないよ」
「体力はちゃんと維持していて」
「よく寝て暖かくして」 
 暖房や厚着も大事だ。
「食べものもね」
「しっかり食べることね」
「そうしないとね」
「風邪ひくわね」
「すっかり寒くなったからね、それにね」
 僕は香織さんにさらに話した。
「この神戸の冷え込みは凄いから」
「六甲おろしのせいで」
「しかも前は海だし」
 こうした地形だからだ。
「冬は冷えるから」
「余計に暖かくしないと駄目ね」
「そのことには気をつけて」
「やっていかないと駄目ね」
「本当に風邪ひくから」
 神戸の寒さはとにかく厳しい、夏は涼しいけれどこのことがとにかく問題だ。この街に生まれ育っているからよくわかることだ。
「注意してね」
「それじゃあね」
「香織さんも寒いところ出身だけれど」
 それでもだ。
「神戸の寒さは甘く見たら駄目よ」
「わかったわ、気をつけるわ」
「だから小野さんもね」
 僕はこの人のことも話に出した。
「最近暖かいというか熱いお料理出してるね」
「シチューとかお鍋とか」
「本当に寒いから」
 その為だ。
「だからね」
「そうよね、それじゃあ」
「そう、体調管理にも気をつけて」
「そのうえでやっていくことね」
「テストもね、テストが終わったら」
 期末テスト、これがだ。
「もう後はね」
「イベントばかりね」
「クリスマスまでね」
「赤穂浪士の討ち入りに」
「それにそのクリスマスだよ」
 真珠湾の話はテスト中なので言わなかっただ。
「十二月を満喫出来るよ」
「そうよね」
「イルミネーションもあるから」
「神戸の」
「この八条町にもあるし」
「学園でもやるのよね」
「うん、動物園や水族館でもやって」 
 そこにいる生きもの達を刺激しない様にして行っている。 
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