夢幻水滸伝
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第百三十八話 最強の勢力その七
「そしてレタスとセロリとトマトのサラダにコーンスープや」
「あら、ワテクシの大好物ばかりね」
「それはええことやな」
「ええ、それでデザートは何かしら」
「そっちはフルーツの盛り合わせ、主食はパンや」
これになるというのだ。
「食パンな」
「食パンね、ではね」
パンについてもだ、彼は話した。
「苺のジャムをたっぷりと塗って」
「そのうえでやな」
「いただくわ、実に楽しみだわ」
「ほな全軍食事や」
メルヴィルも楽しそうに言った。
「食うのも戦のうち、たらふく食うんや」
「そうしよか、人は飯食ってるうちは戦えるからな」
トウェインも笑っている、アメリカ軍三百二十万は皆昼食を摂った。言うまでもなく星の者達もだ。
ホイットマンはティーボーンステーキを美味そうに食っている、その彼にホーソーンが声をかけた。
「今日も美味そうに食ってるな」
「ああ、実際に美味いしな」
ホイットマンはホーソーンにこう返した。
「オニオンソースかけてな」
「それで食うステーキはか」
「ほんまにええわ」
「そういえば自分そのソース好きやな」
オニオンソースがとだ、ホーソーンはバターを乗せているステーキを食べつつ話した。
「ステーキやハンバーグはいつもやな」
「ああ、玉葱と肉の味が合わさってな」
「それでか」
「めっちゃ美味いからな」
だからだというのだ。
「ステーキとかハンバーグはな」
「オニオンソースか」
「それや」
「成程な」
「そう言う自分は今はバターか」
「これはこれで美味いで」
バターはステーキの熱で溶けている、そうしてステーキ全体を覆っている。
「一回やってみたらええわ」
「気が向いたらな」
「そうしたらええわ」
「日本やとな」
今度はスタインベックが言ってきた、ミノタウロスの大きな口で大きく切った肉を豪快に喰らっている。
「お醤油もええな」
「ああ、自分幼稚園の子達にも言ってたな」
「ああ、日本のお醤油はな」
「ええってな」
「八条学園は幼稚園も日本以外の国からの子が多いからな」
こちらも全体の半分程だ。
「そっちの子達はな」
「お醤油に馴染めてへんかったりするな」
「東アジアはともかく」
スタインベックはホーソーンそしてホイットマンに話した。
「東南アジアもあるけどな」
「ナムプラーか」
「あれもお醤油や」
スタインベックは醤油をかけたステーキを食べつつ話した。
「大豆やないけどな」
「それでもやな」
「そや、あと最近我が合衆国でも使う」
醤油をというのだ。
「合衆国もアジア系多いからな」
「中国に日本、ベトナムってな」
「台湾もな」
「それで合衆国にもお醤油は入ってるが」
「それでもや」
どうにもという言葉だった。
「日本や中国の食文化が入ってきてる欧州はともかくな」
「オセアニアもな」
ホイットマンが言ってきた。
「日本とか中国からの移民もおるし」
「文化も入ってきてる」
「それでやな」
「オーストラリアでもお醤油は知られてるが」
「アフリカとかはな」
ホーソーンはこの地域の名前を出した。
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