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夢幻水滸伝

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第百三十七話 連勝を見てその十二

「韓国語が多いですね」
「英語、中国語と並んでな」
「そうなってますね」
「スペイン語の扱いはな」
「むしろフランス語より下で」
 会話する人口はスペイン語の方が圧倒的に多いがだ。
「そのフランス語も韓国語より下ですね」
「そうなってるな」
「韓国語がそこまで重要視されているのは」
「隣国やからか」
「やっぱりそうですか」
「そやろな、けれど世界的に見たら」
 会話に使用する人口を見てもというのだ。
「やっぱりな」
「スペイン語は大きいですね」
「あとアラビア語もやな」
「ですね、まあアラビア語は八条学園でも喋る人は」
「あまりおらんな」
「アラブからの留学生の人もいますが」
 世界中から人が集まる学園だけあってだ、アラブ諸国からも学生や職員が来ているのだ。それでアラビア語も聞こえることは聞こえる。
「ですが」
「それでもな」
「どうしても少ないですね」
「そや、ほんまにな」
 そこはというのだ。
「アラビア語は」
「大体アメリカや中国、東南アジアに中南米が多く」
「アフリカからのモンもおってな」
「欧州が次で」
「ロシアやインドがおって」
 そしてというのだ。
「最後にアラブか」
「つまり中近東ですね」
「そんな感じやな」
「日本人が半分で」
 欧が言ったことだ。
「日本の学園だけあってな」
「それで、ですね」
「日本人はそれだけやな」
「やはり多いんですね」
「お国だけあってな」
「そうですね」
「日本全国から来てるわ」 
 その日本人達もというのだ。
「関西を中心にしてな」
「ほんま世界各地から集まってますね」
 ビクトリアはその話を聞いて言った。
「そうした国ですね」
「そやな、しかしな」
「しかし?」
「やっぱり北朝鮮はないな」
 この国だけはというのだ。
「日本とは国交ないから」
「そうですね」
「あの国はしゃあないな」
「そうですね」
「あの国のことはしゃあないですから」
 ガルパンは飲みつつ言った。
「鎖国してますし」
「それもあるわね」
 ビクトリアはガルパンのその言葉に頷いた。
「ほなそういうことで」
「あの国はしゃあないってことで」
「世界各国の人間で楽しくやってくべきね」
「そやな、ほなデザートは」
「抹茶アイスやね」
「それにするわ」
 こうビクトリアに話した。
「おいらっちは」
「ほな私も何を食べるか」
「考えるんやな」
「これからな、そして飲んだ後は」
 その後のこともだ、ビクトリアは話した。
「宿屋に入って寝るわ」
「何や、漫才聴きに行かへんのか」
「あんた最近それ好きね」
「落語も好きやで」
「それで飲んだ後はやねんね」
「そっちを楽しんでるわ」
 こうビクトリアに話した。
「ほなそういうことで」
「飲んで抹茶アイス食べた後は」
「漫才や」
 こう言ってだった、ガルパンは最後は抹茶アイスを頼み他の者達もそれぞれデザートを頼んだ。碧と共に冒険をしていた星の者達は今は彼女と別行動で広島で遊んでいた。戦の行き末をそこから見守りながら。


第百三十七話   完


                   2019・11・8 
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