| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百六十七話 喫茶店の服その八

「あのお家は特別なのよ」
「そういうことね」
「うん、ただメイドと執事さんはね」
 この二つはというのだ。
「こうしたお店の定番で人気出るから」
「お客さんは期待出来るのね」
「普通の展示なんかしたら」 
 郷土の歴史等のそれをというのだ。
「風景になるけれど」
「メイドさんや執事さんだと」
「もうそれだけで人気になるから」
 だからだというのだ。
「期待出来るよ」
「そして売り上げもよね」
「売り上げは寄付になるけれど」
 クラスの出資分はそこで賄って余りがそうなるのだ。
「それでも売れるとね」
「それに越したことはないわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「この度はね」
「頑張ってなのね」
「お店もやっていこうね」
「劇の方も」
「もう両方ね」
 それこそどちらもというのだ。
「やっていくわよ、お金もあるし」
「うん、セーラが出してくれたね」
「そうなのよね」
「あの、そのお金だけれど」
 ウェンディがここで言ってきた。
「一つ思うことは」
「凄い額だね」 
 ベンもこう言った。
「それは」
「五千万テラとかね」
「もうそれお店の立ち上げの額だから」
 そこまでのものだというのだ。
「凄いね」
「それがポケットマネーとかね」
「セーラのね」
「何かセーラにとってはお小遣い程度だけれど」
 その程度のものだとだ、ウェンディはどうかという顔で述べた。
「それがね」
「凄いね」
「というかセーラってどれだけお金持ちなのかしら」
「何でもね」
 こっそりとした口調でレミが言ってきた。
「最近マウリアが経済成長凄いでしょ」
「あっ、何か凄腕の副主席が就任したんだよね」
「そう、ジャバルさんっていうね」
「アウトカースト層出身の」
「あの人が就任して」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「何か凄くなってるそうだね」
「驚異的な経済成長を遂げていて」
「それでシヴァ家も業績がどんどん上がって」
 経営している企業の方のそれがというのだ。
「セーラもなんだ」
「前以上に大金以上になって」
 そしてというのだ。
「五千万テラもね」
「ほんのお小遣いなのね」
「私達の一テラ位らしいよ」
「そうなんだ」
「まあね、五千万テラの余りは寄付してって言ってるから」
 レミは金の残りの話もした。
「かなりの寄付が出来るわね」
「そうだね、それはいいことにしても」
 ベンは寄付そのものはいいと述べた。
「それでもね」
「ぽんと出した額がね」
「驚いたよ」
「お金持ちは違うわね」
「そうだね、マハラジャだけあるね」
「そのお家の人ね」
「僕達とは違うね」 
 ベンはしみじみとした口調で述べた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧