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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百七十一話 元の生活に戻ってその八

「納豆でもね」
「そう言いかねないのね」
「資本主義嫌いだし」
 このこともよくわかる。
「大企業も近代科学もね」
「何かそう聞いたら」
「社会主義かね」
「科学文明のない世界にね」
「行くべきだし、そもそもね」 
 僕はダオさんにさらに話した。
「登場人物が野蛮人ばかりだから」
「そうした世界の方が合ってるのね」
「冗談抜きで石斧持って獣の皮の服着てね」
 原始時代を描いた漫画の様にだ。
「喚いて騒いでいる」
「そんな世界の方が相応しいのね」
「言ってることが反文明的で」
 日本のそうした人達にはこうした傾向もあるけれどこれはどうやら小田実の影響らしい、市民活動のはじまりであるベトナムに平和を!市民連合略してべ平連の指導者で本職は小説家だった人物である。
「野蛮人ばかり出るから」
「そっちの世界の人なのね」
「マンモスおっかけてる方が相応しい作品だよ」
 現代文明で美食を語るよりはだ。
「本当にね」
「そういえばです」
 ここで小夜子さんが言ってきた。
「あの漫画で多くのお友達から超一流のお店に案内してもらっても文句ばかり言って食べずに飲むばかりの人が出ましたね」
「そうしたお話もあってね」
 僕もその話を知っていて小夜子さんに応えた。
「確かに」
「あのお話では」
「もう何でもかんでも駄目だでね」
「読んでいてどうかと思いました」
「そこまで文句言うならね」
 僕が思うにだ。
「一勝食べないでね」
「ワインもですね」
「どう見ても人間性最悪だったから」
 どうしてあそこまで多くの人が心配するかわからない位だった、そうなったのは奥さんのことが心配だったにしても言い掛かりめいた文句で自分のお料理を否定される料理人の人達にとってはたまったものではない。
「北朝鮮にでも行ってね」
「確か原作者の人がお好きな国ですね」
「あの国の機関紙にも出ていたしね」
 正確に言うと朝鮮総連のだ。
「それ見てあの人の正体見たって言ってね」
「それで。ですか」
「もうあの人の原作の漫画絶対読まないっていう人もいるよ」
「そうですか」
「少なくともあの国は好きだと思うよ」
「あの様な国を」
「とんでもない国だけれどね」
 人権なんか全くないし民主主義なんか欠片もない、世襲制の階級制度が存在している独裁国家で軍隊ばかりに力入れていてテロを平然と行い国際条約で禁止されている兵器を多く持っている。そして国民は餓えている国だ。
「あの人あの国が好きで」
「その北朝鮮にですね」
「行ってね」
 あらためてその漫画の話をした。
「食べられることの有り難みを知るべきだよ」
「そこまで文句を言われるなら」
「うん、あとあの主人公ある社長さんにケダモノとか言ったけれど」
 確か外国人を社員に雇うとかいう話でだ。
「正直常識人じゃ絶対にしないから」
「人をケダモノと罵るとか」
「その時点でアウトだから」
 このことも確実に動画に撮られて拡散だ、むしろそうなって社会的に抹殺されればいいと本気で思う。
「後で食べもの出して和解しようとしても」
「そうした問題でないですね」
「人間として駄目だから」
 品性や人格がその時点でわかる、最低下劣な奴だと。 
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