八条学園騒動記
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第五百六十四話 脚本その九
「人に文句言うだけだよ」
「そういう人いるね」
「何処でもね、それで政治家でもね」
「勉強していない政治家はそうだね」
「言ってること聞いてればわかるよ」
勉強しているかしていないかはというのだ。
「学校の勉強だと成績に出るけれど」
「政治家だと言っていることに出るんだね」
「具体的な解決案や対策を出さないで」
「他人に文句を言うだけだね」
「もうそんな政治家はすぐに叩かれるし」
「ネットでもね」
「まあそんな政治家は先ないから」
菅は極めてクールな声で述べた。
「はっきり言って」
「ネットでそのことを指摘されて」
「それで叩かれて」
「票にも影響して」
「落選してね」
「政治家って選挙に通らないとね」
マルティは連合の常識から話した、連合は民主主義国家なのでこのことは常識の一つになっているのだ。
「只の人だしね」
「それで悪いことしている人はね」
「落選したらね」
「その時点で逮捕だよ」
議員の不逮捕特権がなくなってだ。
「そして勉強していない議員はね」
「悪いことをしている場合が多い」
「政治家の勉強も大変だから」
政策や法案のそれをというのだ。
「ちゃんとしていたらね」
「そっちに忙殺されるね」
「そうなるよ、けれど勉強していないと」
その政策や法案をというのだ。
「その分暇だしね」
「悪いことするね」
「元々そっちが目的の人もいるし」
「それで落選したら」
「もうね」
不逮捕特権、それがなくなってだ。
「逮捕だよ」
「そうなるね」
「シェークスピアだとシニカルに言うよ」
「ああ、シェークスピアってそうだよね」
「シニカルな物言いだよね」
「それが特徴だから」
シェークスピアの作品のそれの一つだというのだ、このことは実際にそうでこの作家の節つまりシェークスピア節とさえ言えるだろうか。
「もうね」
「出るね」
「このシニカルさも出せたらね」
「出していくんだ」
「シニカルでオーバーな物言いは」
シェークスピア独特のそれはというのだ。
「面白いからね」
「読んでいて出た、って思うよね」
「そう、そこまで印象的だし」
菅はマルティに話した。
「出せたらね」
「出すんだね」
「女の人へのそれも結構あるし」
「何か色々書いてるよね、女の人にも」
「シニカルにね」
「それも出すのかな」
「女性蔑視と思われるから出さないよ」
女性へのシニカルな表現はというのだ。
「普通のシニカルな表現をね」
「出すんだ」
「出せたらね」
「成程ね」
「それとね」
「それと?」
「どうしても思うことは」
それはというと。
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