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八条学園騒動記

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第五百六十二話 劇の題目その十

「何かと忙しくなりそうね」
「そういえば君軽音楽部だったね」
 セドリックはダイアナに応えて彼女のことを話した。
「言われてみれば」
「ええ、そうよ」
「それでなんだ」
「クラスの方でも頑張らせてもらって」
「軽音楽部でもだね」
「頑張るわよ」 
 どちらでもというのだ。
「そうするわ、身体が二つ欲しい位よ」
「じゃあ忍者になって」
 セドリックはダイアナの今の言葉に笑顔で応えた。
「それで分身の術を使うとか」
「忍者ね」
「どうかな」
「いいわね、ただ忍者部にね」
「忍者のことはだね」
「譲るわ」
 そちらの部活にというのだ、勿論二人共今のやり取りは冗談でありそれでこうしたことを言うのだ。
「そもそも私は忍者になるつもりないし」
「それでだね」
「そう、だからね」
「分身はしないで」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「頑張るわね」
「期待させてもらうね」
「裏切らない様にするわ」
 その期待をとだ、ダイアナはセドリックに答えた。
「絶対にね」
「約束してくれるんだ」
「もう全力で働いて用意して」
 そしてというのだ。
「どっちも頑張ってね」
「それでなんだ」
「もう最高の文化祭にしたいから」
「いいね、それはダイアナにとっても思い出になるし」
「いい思い出に」
「それにもなるから」
 こうダイアナに言うのだった。
「やっぱりね」
「頑張っていくべきね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「頑張り過ぎて」
「ああ、身体を壊さないことね」
「よく寝ることも」
 このこともというのだ。
「連合の考えだから」
「よく働くからにはね」
「やっぱりね」
 何といってもというのだ。
「よく休むこともね」
「それも大事ね」
「寝るとね」 
 そうすればというのだ。
「何といっても体力が回復するから」
「そうよね」
「気力も回復するし」 
 こちらのこともあるからだというのだ。
「是非ね」
「寝るべきね」
「そうだよ、だからね」
 セドリックは笑っているがその言葉の明るい中に真剣な忠告を入れてそうしてダイアナに話した。
「頼むよ」
「わかったわ」
 ダイアナもこう答えた。
「文化祭の間もね」
「しっかりと寝てね」
「そうするわ」
「そういうことでね」
「さて、本当にいよいよね」
「文化祭だね」 
 セドリックも応えた。 
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