八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十八話 武力と暴力その十一
「有能な働き者からはじまって」
「有能な怠け者、無能な怠け者、無能な働き者ですね」
「無能であっても適材適所を心掛ければ」
「有能になりますね」
「この四段階にも入らない輩もいます」
「どうしようもない奴ですね」
「はい、出鱈目な行動や外道な振る舞いを繰り返し」
そうしてというのだ。
「しかも反省せず責任も取らない」
「そうした奴は、ですね」
「無能な働き者ですらなく」
このゼークトの四段階にも入らないというのだ。
「何もさせてはならない」
「絶対にとんでもないことやらかしてですね」
「責任を把握することもないので」
「どうしようもないですね」
「そうした輩は連れてきていないので」
「というか八条グループで雇っても」
「すぐです」
それこそというのだ。
「懲戒免職です」
「とんでもないことやってですね」
「開き直ったり責任を認識しないのでは」
もうそれではだ。
「どうにもなりません」
「そういうことですね」
「世の中残念ですが」
「そうした奴もいますね」
仕事が出来ないとかはある程度以上適材適所でどうにかなるという、けれど人間性があまりにも酷くて使いものにならない奴もいるのだ。
「あの四段階は人格については」
「あまり考慮していないですね」
「怠け者とか働き者はあっても」
「例えば仕事をせず奥さんに働かせ料理も作ってもらってその料理に文句ばかり言う」
「普通に離婚されますね」
「そして離婚されて爪切りでも持って行かれたなぞ」
食べさせてもらって、お金だけでなくお料理も作ってもらっていてそうしたことに恩義を感じないでだ。
「言う様ならです」
「何処行っても駄目でしょうね」
「はい、お世話になったところに文句ばかり言い」
「そうなりますよね」
「そして何も出来ないのにふんぞり返り」
「そしてですか」
「自分より偉い者はないと言う」
畑中さんは極めて否定的に述べた。
「そうした人は何をしても何にもならないですね」
「ですよね、努力もしないですね」
「全く。何でも家で甘やかされたらしくて」
「酷い甘やかされ方したんですね」
そうでもないとそこまで恩知らずで尊大にならない、何も出来ないのに自分程偉い人間はいないと思うなぞ。そもそも人間の力なんてちっぽけなものなのにそれすらわかっていない。
「器も小さいですし」
「爪切りなぞですね」
「それまでお世話になったことも思わないしそんなものまで気にしてしかもそれを他人に言う」
「恩知らず、小器、無神経ですね」
「そうしたことに全く思いが至らないですし」
無思慮という要素も加わる。
「それでは最早です」
「どうにもならないですね」
「例え何かの才能があっても」
「それを活かすだけの人格がないと駄目ですね」
「最低限の人格がなければ」
それこそというのだ。
「問題外です」
「無能な働き者にもなれないですね」
「いつも申し上げている通りです」
「無能な働き者は有能な働き者ともなる」
「適材適所で」
「あと考え方を少し変えてもですね」
「有能な働き者に一変しますが」
それでもというのだ。
「心があまりに悪いと」
「そこまで至らないですね」
「そうです、そして零の人格は一にもなりません」
「上にも上がらないですね」
「例えばお寺で学んで」
そうしてというのだ。
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