八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十六話 秋田へその十一
「三人と思いながらもな」
「四人だね」
「目指せよ」
「それじゃあね」
「そしてその孫達もな」
彼等もというのだ。
「俺が死ぬのを見るんだよ」
「そうするんだな」
「ああ、後な」
「後?」
「実は俺こっちでも百人切りを目指してるからな」
ここでこんなことを言ってきた、この辺り親父らしい。
「日本でもやったしアメリカでも中国でも東南アジアの各国でもな」
「それぞれやったんだ」
「シンガポールは無理だったけれどな」
風紀に厳しいこの国ではというのだ。
「流石にな」
「あの国は滅茶苦茶厳しいからね」
「だから俺でも無理だったけれどな」
「他の国ではだね」
「やったぜ、オーストラリアでもな、メキシコでもやったぜ」
「何時の間に」
世界中を飛び回っていてもだ、それぞれ百人切りとかそうそう出来るものではない。それが出来るのが親父だ。
「それも世界各国で」
「凄いね、ただね」
「ただ?」
「そこでも親父の性格出てるね」
「俺もか」
「うん、親父人の人種とか民族とか宗教とかにこだわらないから」
それに職業にもだ。
「それもね」
「俺らしいか」
「彼氏いる人には手を出さないしね」
「そこは守らないとな」
「そうだよね」
「それでイタリアでもドイツでもスペインでもな」
「イギリスやフランスでもだね」
もう欧州各国でだ。
「それを目指すんだね」
「ポーランドとか凄いぜ」
「あの国もなんだ」
「ああ、あの国美人さん多くてな」
「そうだね、うちの学校でもね」
ポーランドから来ている子が言っていた、美人が多くてそれで困っていることとはないというのだ。
「聞いてるよ」
「そうだろ、ロシアもいいけれどな」
「あの国もそう言われてるね」
先輩にもエカチェリーナさんという人がいて凄いクールビューティーだ、しかも性格までいいらしい。
「歳取ったら太るけれど」
「あそこはそれがいいんだよ」
「太ってる方が」
「寒いだろ」
「それで有名だよね」
「だからな」
「太ってだね」
何故そうでないといけないかは僕にもわかる。
「脂肪がないと」
「生きられないんだよ」
「そうしたお国柄だね」
「もうお婆さんなんてな」
ロシア名物の一つでもある、その生活の知恵がロシアの一部を形成している程だ。
「皆太ってるぜ」
「そうなんだね」
「けれど若い娘はな」
「皆妖精みたいでだね」
「凄いぜ、勿論ロシアでもな」
この国でもというのだ。
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