八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十五話 冬の嵐の前その十三
「本当にね」
「威圧感凄くて」
「明らかに普通の人じゃないから」
ある意味超人かも知れない。
「遠くて見ていて楽しい人だけれどね」
「学園の運営については」
「もう総理大臣が言っても」
それが吉田茂とか田中角栄みたいな強い個性の人でもだ。
「聞き入れる言葉を言えるか」
「無理よね、あの人には」
「常識や理屈が通じる人じゃないから」
そもそもそういったものを超越している人だ、よくも悪くも。
「人間が台風に立ち向かえないからね」
「台風ね」
「もうその域だよね」
「そう言われたら」
「次の理事長さんもね」
この人は悪役だったけれどだ。
「やっぱり凄い人だったから」
「あからさまに胡散臭いうえに」
「言ってることは大概でも」
そんなこと出来るのかと即座に突っ込みが入る位にだ。
「やっぱり無茶苦茶だったから」
「言える人がいそうにもないわね」
「あの人にも言える人いたら凄いよ」
何かこの人も何処かの組織の総帥を思わせる、両目がどちらも青くて変態だったけれど強い人だっただろうか。
「人の意見聞く人じゃないから」
「前の理事長さんと同じで」
「リアルで出来る筈ないけれど」
この人達の学園運営自体がだ。
「それでも意見出来る人もね」
「いないわね」
「お金の使い方も滅茶苦茶だし」
幾ら大金持ちの経営でもだ。
「帝国海軍より凄かったから」
「あの大和を強引に造った」
「他にも色々やったね」
とにかくお金の使い方がとんでもなかった、この点帝国陸軍のお金の使い方はしっかりしていたと思う。
「その海軍よりもね」
「確かにお金の使い方も」
「凄かったよね」
「何処にあるのっていう位に」
「勿論うちのグループでも無理だよ」
八条学園でもだ。
「そして八条学園でもね」
「無理よね」
「あんな使い方したら」
それこそだ。
「お金がすぐになくなるよ」
「お金ってすぐになるなるものね」
「総帥さんもいつも言っておられるよ」
僕だけでなく一族の人皆に話していることだ。
「本当にね」
「幾らお金があっても」
「使うもので使わないといけないけれど」
企業の経営にはだ、もう使い渋るとそこから企業自体が駄目になってしまうケースがあることも事実だ。
けれどだ、用心して使わないと。
「もうね」
「簡単になのね」
「なくなって」
それでだ。
「どうしようもなくなるってね」
「言われてるのね」
「あの漫画のあの学園は凄い企業グループが経営しているけれど」
まさに大金持ちである。
「けれどね」
「それでもあんなお金の使い方していたら」
「それこそだよ」
「お金がなくなるのね」
「うちの学園以上に使ってるから」
何処からどう見てもだ。
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