八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百六十五話 冬の嵐の前その九
「案外最近のお料理は新しいのね」
「キッチンの技術が上がって」
「火とかね」
「水道もだしね」
これのこともある、お料理にはお水も必要だからだ。
「ぞれで調味料も食材も」
「つまり全般ね」
「それがよくなっていって」
「それでだから」
「もう今のお料理が形成されたのは」
それはだ。
「最近のことだよ」
「そうなのね」
「昔はよかったとか言う人がいるけれど」
それでもだ。
「今の技術の進歩を考えたら」
「食材も揃ってるし」
「その保存状態もよくなってるから」
それでだ。
「同じお料理でもね」
「味が違ったりするのね」
「そうだと思うよ、まあね」
「まあ?」
「ある料理漫画はね」
ゴロツキそのものの新聞記者がまさに同類の陶芸家の父親と長い間争っていて和解したという漫画だ。
「昔はよかったとか自然のままだとか科学文明を否定したりとか」
「それはなのね」
「違うからね、農業科でもね」
「うちの高校の」
「もう否定されてるから」
それも真っ向から完全にだ。
「絶対に小企業が勝つし化学調味料は使わないとか」
「化学調味料も必要だしね」
「それで使ってたらお店の中で騒ぐから」
完全な営業妨害だ、僕がこの目で見たら顔にモザイクなしで某新聞社のお店での取材というタイトルでユーチューブに流してやる、その新聞社の実名も出してだ。勿論記者の名前もわかれば出してやる。
「問題外の漫画だよ」
「そうよね」
「あんな漫画読んでも害あるだけだよ」
「変な影響受けて」
「そうなるから」
だからだ。
「読んだら駄目だよ」
「そんな漫画もあるのね」
「何しろ原作者がね」
この人本人がだ。
「お店でお料理がお口に合わなかったら」
「それでなのね」
「もう騒いでね」
そうしてだ。
「文句つけまくっていたらしいから」
「最低のクレーマーね」
「お店に入ったら駄目だよ」
俺を誰だと思っているとか言ってもモンスタークレーマーと言って叩き出すべきだ、勿論ネットでの動画も流してだ。思えば昔はネット動画なんてものがなくてそれでこうした漫画原作者とか新聞記者がやりたい放題だった。これこそ腐敗した権力者だ。
「その人のキャラクターも含めてね」
「そうよね」
「まして警察官ともグルだし」
階級は警部で刑事だ、国家権力まで引き込んでいる。
「ヤクザ屋さんより悪質だから」
「そんなキャラが主人公で」
「もう商業主義というか資本主義が嫌いで」
その原作者がそうした考えなのがよくわかる。
「そこからね」
「描いてるのね」
「それでね」
そのうえでだ。
「科学文明とか今の技術とかね」
「全部否定してだから」
「もうこんな漫画の意見参考にしたら」
「駄目ってことね」
「食文化が発展するどころか」
そもそも登場人物の殆ど全員が異常に短気で無教養な野蛮人しか出ない、このこともおかしいとしか言い様がない。
ページ上へ戻る