夢幻水滸伝
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第百二十九話 琉球入りその三
「羅君達に止められてるから」
「戦の時は飲まない」
「そうそう、近付いていてもね」
「警戒が必要ですから」
「どうしても飲むとね」
その時はというのだ。
「普通じゃなくなるから」
「戦の前は飲まないでいて」
「戦の時もね」
その時もというのだ。
「飲まないでおこうね」
「わかりました」
「お茶やな」
金はその茶を出しつつ言った。
「それやと」
「あとお菓子や」
魯はこう言いつつごま団子を出した、桃饅頭もある。
「これもな」
「ああ、ごま団子に桃饅頭ですか」
「自分も好きやろ」
「どっちも」
金は魯にその菓子達を見つつ目を輝かせて答えた。
「大好きですわ」
「やっぱりお茶にはな」
「甘いもんですね」
「何ていってもな、お酒が飲めんなら」
「それはそれで」
「お茶とお菓子を楽しめばええ」
この二つをというのだ。
「麻雀とな」
「そういうことですね」
「ただ、麻雀も一晩してるとな」
所謂徹マンだ、夜通し麻雀をするということだ。
「ずっと座っててやからな」
「腰に悪いですし」
「しかもな」
魯はさらに話した。
「そこで酒ばかり飲むからな」
「余計に身体に悪いですね」
「しかもおいら達は誰もせんが」
それでもとだ、魯は話した。
「そこに煙草も入る」
「それで、ですね」
「こんな身体に悪いもんはない」
「そういうことですね」
「徹夜にずっと座ってて酒、煙草」
この四つが揃っていてというのだ。
「絶対にな」
「身体に相当悪いですね」
「ほんまにな」
こう言うのだった、そうしたことを話しつつ魯は北の卓を手にしていた。それで今度はこんなことを言った。
「お菓子もな」
「こちらもですね」
「食べ過ぎると」
「それはそれで危ないしな」
魯は金と茅に話した。
「お茶はええけどな」
「まあこれは」
金はその茶を飲みつつ話した。
「ええですね」
「そや、お茶は飲み過ぎても用足しが近くなるだけで」
水分だからである。
「ビタミンもあるしな」
「身体にええですね」
「こちらは」
「そや、これはええ」
そのお茶を飲みつつ二人にさらに話した。
「この通りな」
「ほなですね」
「今はお茶を飲みますか」
「そうしよな」
「そうそう、お茶はいいよ」
郭も茶を飲みつつ言う。
「僕も大好きだよ」
「自分毎日かなり飲んでるな」
実際にとだ、魯は郭に話した。
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