夢幻水滸伝
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第百二十九話 琉球入りその二
「そこでね」
「勘も育てられるな」
「そうしたものだからね」
それ故にというのだ。
「今だってだよ」
「勘が教えてくれるか」
「そうなんだよ、だからね」
「金と茅が来るか」
「呼んだだけでもね」
「そうなんやな」
「二人共暇で」
それでというのだ。
「来るから」
「それで麻雀出来るか」
「四人で麻雀をして」
「気持ちをほぐすか」
「そうしたらいいよ、戦は先なんだし」
「今は緊張しても仕方ないか」
「だからね、気持ちほぐそうね」
魯にああらためて言った。
「そうしようね」
「ほなな」
魯は郭の言葉に笑顔で頷いた、そうしてだった。
ここでその金と茅が来て二人に笑顔で言ってきた。
「麻雀しますか」
「今から」
「丁度四人ですし」
「楽しめますね」
「ほんまに来たな」
それも楽しくとだ、魯は二人を見てから郭に話した。
「自分の勘通り」
「そうだよね」
「ほなはじめるか」
「麻雀してますと」
卓につきつつだ、金は郭と魯に笑って話した、金が東で茅は西にいる。郭が北で魯が南で四人の席は決まった。
「あれですね」
「あれって何や」
「気持ちが楽しくなるやろ」
金は対面する茅に笑って話した。
「自然と気持ちがほぐれて」
「そういうことか」
「それで遊びながらお茶飲んでお菓子食べて」
「そうしてか」
「ええ感じで楽しめるわ」
「お喋りもしてな」
「勿論麻雀の駆け引きもして」
肝心のそちらもというのだ。
「それでや」
「そちらも楽しむね」
「そうするで、そういえば日本でも麻雀よおしてるな」
「漫画もあるしね」
「アメリカでもやってたし」
「おら様奈良におる時アメリカ組としたで」
茅は金に笑ってこのことも話した。
「負けたけどな」
「向こうじゃ今は古い遊びやったな」
「それでも知ってたからね、オコナーとかヴォネガットが」
こうした面々がというのだ。
「そこに緑麗ちゃんも入れて」
「四人でか」
「やったよ、しかしあれやね」
ここで金はこうも言った。
「こうして麻雀をしてるとお酒も」
「飲みたくなるか」
「夜にやったら」
「それで朝までやな」
「楽しむとか」
「あっ、今は駄目だから」
酒はとだ、郭は笑って話す茅に止める様に言った。
「お酒は」
「わかってます、戦に勝つまでは」
「お酒はね」
これはというのだ。
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