八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十四話 予感その六
「どうにもならないです」
「そのうち誰からも相手にされなくなりますね」
「いいことをしていると思っても」
「周りからは悪としか思われないですね」
「いきなり他の人を話す時に」
「もう、ですよね」
「その人を罵倒したりします」
初対面の相手にだ。
「その様なことをする人なぞ信じられないですね」
「品性疑いますからね」
はじめて会った人に他者のことを話すこともある、その時にその他者を罵倒する様な人はだ。
「その時点で」
「どうせ碌なことをしませんし」
「碌なことをしないなら」
「碌な結末も迎えません」
「因果応報ですね」
「自業自得とも言います」
この場合はだ。
「まさに」
「そうですよね」
「運動家の多くがこれです」
「日本の場合はそうですね」
「正義は重いものです」
畑中さんは僕にこうも言ってくれた。
「その重さをよく認識することも必要です」
「若しそれを認識しないで、ですね」
「正義を語ってはなりませんし」
それにとだ、畑中さんはさらに話してくれた。
「行うこともです」
「あってはならないですね」
「正義は理性をなくし暴走をなくせば」
「その時点で正義でなくなりますね」
「ましてやそこに法律やルールを悪意に満ちたうえで解釈を行えば」
「もう邪悪でしかないですね」
「吐き気を催す邪悪と先程言われましたが」
畑中さんはというのだ。
「その通りです」
「最低の連中ですね」
「こうした連中は世にいてはならないとまで、です」
「畑中さんは思われていますか」
「はい」
まさにとだ、僕に答えてくれた。
「唾棄すべき連中です」
「正義はそこまで重いものですね」
「ですから私は義憤という言葉もみだりに使いません」
「義憤、正義の怒りですね」
「その様な言葉をみだりに使うなぞ」
それこそという口調でだ、畑中さんは僕にこうも話してくれた。
「恥ずかしいことです」
「そうですね」
「はい」
まさにというのだ。
「これ以上はないまでに」
「それを平気で使うという人は」
「恥知らずです」
「そうなりますね」
「そして恥を恥と思わないなら」
「もうですね」
「人は決定的に腐敗します」
正義は清潔なイメージがあることは事実だ、だが。
それでもとだ、僕に話してくれた。
「最も恐ろしい形で」
「恥を恥と思わなくなった時にですね」
「そうです、最も恐ろしい腐敗がはじまります」
「中世のバチカンもそうでしたね」
「そして日本の運動家の多くも」
「腐敗していますね」
「どうにもならないまでに」
そこまで酷いというのだ。
「そうなっています」
「そうですよね」
「正義と思っていても暴走し理性がなく」
「法律やルールを悪意で解釈して」
「そして品性もないのなら」
「人間として終わりですね」
「そうなります」
「それならですね、そして僕はそうした人を」
そんな最低な人達をとだ、僕は心から思った。
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