八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十四話 予感その五
「そんなものなので」
「問題外ですよね」
「あれは最早正義でも何でもないです」
「本当に酷いものですね」
「あの裁判も然りです」
「正義は遅れていますが」
「必ず来てくれて」
あの裁判についてもだ。
「そしてです」
「何が正義かをはっきりさせてくれますね」
「あの裁判で多くの人が犠牲になりましたが」
「その犠牲になった人達も」
「その時に名誉が回復されます」
「必ずそうなりますね」
「貶められた名誉は回復されなければならないです」
畑中さんは僕にんこうも話してくれた。
「必ず、そして」
「今回のことも」
「同じです」
まさにと言う言葉だった。
「正義が来てくれる時が来ました」
「そうですか」
「私も待っていましたし」
それにとだ、畑中さんは僕にさらに話してくれた。
「実は動いてもいました」
「そのことについて」
「及ばずながらも」
「そうでしたか」
「はい、多くの方の努力がです」
それがといのだ。
「実って。遂に」
「正義が来る時が来たのですね」
「それも法律に基づいて」
「法律もですか」
「残念ながら世の中にはこうしたこともあります」
畑中さんは少し残念そうにこうしたことも話してくれた。
「自分自身は正しいことをしていると言っても」
「実は違うことがありますね」
「特に暴走した正義は」
自分が正義と思っていてもだ。
「その時点で正義ではないです」
「ですよね、暴走することはあっても正しいことをしているとか」
「そうした人はどうだと思われますか」
僕に直接聞いてくれた、僕がわかっていると知ってくれているうえでそのうえでそのことを僕自身に確かめてもらう為の質問だった。
「義和様は」
「間違っていますね」
返事はこれしかなかった、僕としては。
「その人は正しいことをしていませんし」
「出来ない人ですね」
「正義は理性があってのものです」
「暴走はあってはならないですね」
「間違っても、そして法律も」
「正しい解釈ですね」
「若し正しいことをしていると言って」
そのうえでだ。
「暴走していて法律とかルールを意図的に解釈していれば」
「正義ではないですね」
「その逆ですよ」
正義どころかだ。
「邪悪です」
「そちらになりますね」
「最も正義とは離れた」
本当にだ。
「吐き気を催す邪悪です」
「そうなりますね」
「そんな人とは話すこともないです」
そんな底の浅い人とはだ、僕はそんな人とは本当に話すに値しないまでと思っているし人間としても非常に底の浅いつまらない人だと思う。
「それこそ」
「私も同じです」
「下らない人ですね」
「こうした人達は」
まことにというのだ。
「反省もしない人が大抵です」
「暴走してもいいというならそうですね」
「はい、自分に絶対の正義があると盲信しているので」
他人からどう認識されようとだ。
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