夢幻水滸伝
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第百二十八話 大軍出陣その六
「話を聞くとな」
「よお考えてるな」
「作戦上手やわ」
「ほなこっちもな」
「油断出来んな」
「そうや、それとな」
残はここで話題を変えた、その話題はというと。
「そろそろ飯の時間や」
「おっ、そうか」
「もうその時間か」
「ほな今からやな」
「飯やな」
「今日は餅にな」
中国の餅である、小麦粉を練ったものを焼いた料理だ。韮餅等がある。
「八宝菜に青椒肉絲に卵とキクラゲのスープや」
「そうか、ほなな」
「それ食べるか」
「そうしよな、あと酒やが」
残は自分が好きなこれの話もした。
「戦が終わるまではな」
「なしやな」
「そっちは」
「最後の最後まで勝って」
そうしてというのだ。
「飲むってな」
「棟梁さん達が決めたんやな」
「そういう風に」
「そや、おらっちもさっき聞いたわ」
このことをというのだ。
「それで今夜から禁酒や」
「自分も酒好きやけどな」
張は笑って話す残に自分も笑って返した。
「それをやな」
「あえてな、けど戦が終わったら」
その時はというと。
「飲むで」
「そうするな」
「ほな今はお茶やな」
曹も笑って話した。
「それを飲もうか」
「そやな」
「そっちを楽しもうな」
三人でこうした話をしてから食堂に向かった、そこでは多くの者達が食事を摂っていて星の者達もそこで食べていた。
そこで餅を食べつつ王は共にいる陳に言った。
「戦でもしっかりと食えてたら」
「それだけでちゃうわ」
「ほんまにな」
青椒肉絲を食べる陳に応えた。
「それだけで」
「そや、戦でもな」
「まず飯やな」
「幸い我が軍は飯はある」
「それもふんだんにな」
「いつも腹一杯食える」
そうした状況だというのだ。
「食材はよおさん積み込んでるさかいな」
「そっちは安心は」
「まずはでしよ」
スープを飲みつつ郁が言ってきた、彼もその場にいて食べているのだ。
「食べることでし」
「その通りやな」
「まさに」
「それも蛋白質もビタミンもカルシウムもですし」
郁はスープの中のといだ卵も食べつつ言った。
「バランスよく摂ってですし」
「万全に戦えるな」
「そうですし」
郁は陳に答えた。
「例えばお米や麦だけだと」
「澱粉、糖分だけでな」
王は餅つまり糖分を食べつつ応えた。
「栄養バランスが悪いな」
「そうですし」
だからだというのだ。
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