夢幻水滸伝
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第百二十八話 大軍出陣その四
「次は日本と中国やろな」
「日本は連戦ですね」
「南洋戦に続いて」
「そうなるな、そして日本は今度も」
「圧倒的な兵力差をどうするか」
「そのことが問題になるわ」
まさにというのだ。
「ほんまにな」
「左様ですね」
「しかも中国も神星は二人や」
モンゴメリはこのことも指摘した。
「そこをどうするか」
「日本の辛いところですね」
「またしてもな、しかも南洋の軍勢は四百万やったが」
モンゴメリは日本の相手の戦力の具体的な話もした。
「中国は六百四十万」
「遥かに多いですね」
ラザワウスリンもそこを指摘した。
「そう考えますと」
「今度は南洋戦以上に辛い」
「そこをどう覆すか」
「また星のモンの力を使うにしても」
その戦力を前面に押し出して戦うがというのだ。
「それでもや」
「辛いですね」
「日本が勝つのはな」
「ほんまに」
「さて、その戦がどうなるか」
メアリ―もアイスワインを飲んだ、そうしてまた言った。
「私達としては」
「見させてもらう」
「そうなるわね」
「そういうことやな」
モンゴメリはメアリーのその言葉に頷いた、そうして彼女とラザワウスリンに対してこんなことも言った。
「ほな僕等はこのオタワで」
「このままね」
「戦を見守るんやな」
「そうしよな、ただ政は」
これはとも言った。
「しっかりとな」
「忘れへんで」
「そうしてやな」
「やってこな」
それは忘れないとも話してだった、今は三人で飲んで食べていた。そうしつつ戦局を冷静に見守るのだった。
中国の面々は中国の移動要塞である蓬莱に乗り込んでいた、そこには中国の六百四十万の軍勢もいる。
今崑崙は上海を出た、その時に張は曹にこんなことを言った。
「いよいよな」
「戦やな」
「そうなるな」
「相手は日本か」
曹は腕を組んでそうして言った。
「最初は」
「ああ、南洋やと思ったけどな」
「日本が勝つとはな」
「予想外やったな」
「ほんまにな」
「けどや」
張は前、大空と大海原を見据えつつ曹にこうも言った。
「日本相手でもな」
「戦ってやな」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「勝つで」
「それは絶対やな」
「こっちにはわっち等とな」
「六百四十万の軍勢がある」
「二十二人の星のモンとその大軍」
「覇権を争う戦に勝つ戦力や」
「絶対にな」
まさにというのだ。
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