八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十三話 一番凄い人その五
「負けていたら」
「そうよね」
「その辺り言わない人いるけれど」
学校の先生なりにだ。
「実際はね」
「そうした状況で」
「戦争になったんだ」
「それで漱石さんも支持していたのね」
「平和主義でも」
例えその考えの人でもだ。
「戦わないといけない」
「そんな時もあるのね」
「まあ漱石さんは今の平和主義とはね」
「違うわね」
「平和主義だったかも」
このこともだ。
「どうかな」
「わからないのね」
「少なくとも本当にね」
「今の平和主義とはなのね」
「絶対に違うよ」
平和憲法とやらをどうも教条主義的に崇拝みたいに大事にして自衛隊は駄目とか何とか言っている人達とはだ。
「それはね」
「まあそれはね」
「当然だよね」
「その頃の日本は今の日本と違うから」
「漱石さんが今の日本人みたいな考えあるか」
平和憲法とやらもないのにだ。
「しかも現実にロシアが目の前に来てたのに」
「戦争反対とか」
「言ってたかな」
「その時点で疑問なのね」
「ちょっとね」
どうにもだ。
「有り得るとはね」
「思えないのね」
「僕はね、それどころか」
「日露戦争には賛成していたのね」
「本当にここで戦わないと」
日本がだ。
「ロシアに飲み込まれていたから」
「戦っても勝てる見込みがなくても」
「日英同盟組んで」
そしてだ。
「世界各国に借金してね」
「戦争にはお金が必要だから」
「そう、お金も調達して」
このことは高橋是清さんが頑張った、そのせいかこの人は世界一の金借り人とまで呼ばれる位だったらしい。
「勿論訓練をして戦術戦略もね」
「練っていたのね」
「軍備も整えて」
もう整えられる限りだ。
「ロシアの内情も調べたし革命もね」
「起こさせたのね」
「そう、そして」
それでというのだ。
「肝心のロシアも乱して」
「内から」
「そうもしたし」
このことは明石大佐が貢献してくれた、ロシア革命の第一次革命はこの人がかなり関わっていたのだ。
「アメリカの仲裁も取り付けた」
「戦争を終わらせる為に」
「そこまでしてね」
そのうえでだったのだ。
「戦争に挑んだんだよ」
「もう本当に出来る限りのことをして」
「それで戦争に挑んで」
日清戦争の後の三国干渉から臥薪嘗胆してだ。
「何とかね」
「勝ったのよね」
「まあ勝ったことになってるとかくさしてる作家さんもいるけれど」
遅筆どころか連載作品を普通に十数年どころか二十年はほったらかしにしている人だ、こう書いたある作品の十三巻はネットで『悪い意味で』評判だ。
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