八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十三話 一番凄い人その六
「その人はわかってないんだよ」
「そうしたことが」
「うん、あとね」
「あと?」
「この戦争で日本人は戦争をしたら儲かるって誤解したとか」
そんなことをだ。
「言う歴史学者もいるけれど」
「間違いなのね」
「事実全然違うから」
こんなことを言う歴史学者は本当に何を学んできたのだろうか、従軍慰安婦が鵜呑みにされてきたことといい日本の近現代の歴史学は一体どんなおかしな世界なんだろうかと首を捻る。親父曰くあそこはマルクスしかない馬鹿共の残党の吹き溜まりとのことだ。
「今借金したって言ったよね」
「世界中からね」
「それで戦争して」
軍資金をそこまでして調達してだ。
「国家予算数年分使ってね」
「それじゃあね」
「儲かるどころか」
そこまでのお金を使ってだ。
「借金漬けになってね」
「勝ったは勝ったけれど」
「財政面ではね」
もうどう見てもだ。
「大変どころじゃない様なね」
「そんな状況になったのね」
「そうなったからね」
「よくそれで儲かると誤解したとか言えるわね」
「これソ連が言い出したかも知れないけれど」
あのコミンテルンがだ。
「それを何も調べず鵜呑みにして」
「それで言ってるのね」
「大学の教授さんがね」
「教授さんでもそうなの」
「大学の教授さんもね」
この人達もだ。
「結局はね」
「結局は?」
「学校の先生だからね」
日本で一番おかしい人達がいるんじゃないかという人達だ。
「そのトップみたいなものだから」
「トップね」
「おかしな人達のね」
学校の先生がそうした人達だとしたうえで香織さんに話した。
「そうだったからね」
「そんなこと言うのね」
「幕末や維新の学者さんは立派だったよ」
例えそれが朱子学という時代遅れとなる学問の人達でもだ。
「明治も大正も」
「そうだったのね」
「昭和も前期はね、けれど」
これがだ。
「何か終戦直後から一変するんだ」
「おかしくなるの」
「今見たら学識どころか人間性もね」
学問に人間性は関係ないというけれどそれが曲学阿世とか特定の勢力への誹謗中傷、媚び諂いにつながるなら関係あると言うしかないと思う。
「信じられない人ばかりで」
「そうだったの」
「議論していて相手の人にそんなこと言ったら君は革命起こったら捕まるぞとか言ったりね」
これは羽仁五郎という人が言った。
「北朝鮮賛美していて急に韓国に行ってそこで日本の悪口言ったりとか」
「行いが酷いわね」
「ちなみにその人達の中に大江健三郎いたから」
このことは声を大にして言いたい。
「あの人もね」
「あの人北朝鮮賛美してたの」
「帰国事業の話をテレビで観て感涙したそうだよ」
僕に帰る朝鮮はないとまで言ってだ。
「何でもね」
「そうだったのね」
「それでかなりあっち寄りだったけれど」
その北朝鮮にだ。
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