夢幻水滸伝
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第百二十七話 破られた必勝その十一
瑠璃子は牛乳を飲みつつ仲間達に話した。
「次は中国との戦らしいけどな」
「中国も数が勝負の国やしな」
「某地球連邦軍みたいにな」
「まあ敵は全部地球連邦軍やけどな」
日本から見ればというのだ。
「ほんまにな」
「そう思うとな」
「こっちは星のモンの数使うしかないな」
「戦力もな」
こう話す、そしてだった。
瑠璃子は仲間達にさらに話した。
「それで中国組やけど」
「ああ、何や?」
「今度の敵がどないしたんや?」
「それで」
「いや、あっちの人等冷えたもん食べへんやん」
中国の食文化のそのことを話すのだった。
「そやろ」
「ああ、それな」
「奈良でもそやったしな」
「お刺身は食べてたけど」
「そやから今もな」
カレーを食べつつ話すのだった。
「あったかいもん食べてるやろな」
「そやろな、お饅頭とか炒飯とか」
由香も応えた。
「麺類とか食べてるやろな」
「中国の人等ってそやしな」
「そやからお弁当もあっためるし」
「冷えたご飯絶対に食べへんし」
「お握りもあっためるし」
由香は日本人のソウルフード、こちらのせかいでもそうであるこの食べものの話もした。勿論由香達もよく食べている。
「そこはな」
「ほんまちゃうな」
「日本人とは」
「食文化の違いって奴やな」
「まあ今は私等もカレーやし」
由香はここでカレーをおかわりして話した。
「あったかいけどな」
「戦場であったかいもん食べられるって」
紗枝はこの話をした。
「それだけで有り難いっていうし」
「よくそう言われてるな」
「実際にな」
「うち等には実感あまりないけど」
「それな」
まさにとだ、紗枝も言った。
「文明の進歩ってやつか」
「というか戦場で食べるってお握り多いし」
「あと缶詰とかな」
「干し肉とか干し魚とか」
「あとお漬け物とか」
紗枝はこちらの食べものも話に出した。
「そういうの食べるからな」
「冷えたもんがあまり苦にならんと」
「あまり気にならん?」
「そういうもんかもな」
「それで出そうと思ったら出せたら」
その暖かいものをとだ、紗枝はさらに話した。
「そうなるんやな」
「そういうものかもな」
「文明の有り難みってその中におったらわからん」
「そうしたものかもな」
「そうかもな」
紗枝もカレーをおかわりする、そうしてまた食べて言うのだった。
「結局のところは」
「この世界文明レベル結構高いしな」
雅美もカレーを食べつつ言うのだった。
「異世界って大抵中世レベルやけど」
「料理だけでなく医学とかもな」
「そうしたレベルで」
「食べるのも結構大変やけど」
「それがな」
どうかとだ、雅美はカレーのその温かさ熱いまでのそれも味と同じ位楽しみつつそうして仲間達に語った。
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