| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百五十五話 喫茶店での話の後でその五

「それにね」
「さらにあるのね」
「そう、昇進にもね」
「響くのね」
「もう軍人生命全部に影響するから」
「そうした復讐受けたりするの」
「復讐って表でするだけじゃないから」
 ピーターはティンに軍だけでなく人生そして社会全体のことを話した、復讐は裏から相手が気付かないうちに行ってもよいのだと。
「だからね」
「そうしたやり方もいいのね」
「そうなんだ」
 まさにというのだ。
「これがね」
「色々やり方があるのね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「さりげなく人事に手を回して」
 自分の力を使うにしてもというのだ。
「閑職に回すとか」
「そうしたやり方もあるの」
「そういうのもあるから」
 だからだというのだ。
「今はドン底の相手でもね」
「後でどうなるかわからないってことね」
「今に見ておれって言葉もね」
 この言葉もというのだ。
「真実なんだ」
「そうなのね」
「ティンも覚えておいてね」
「よくわかったわ、自分では絶対に経験したくないことだけれど」
「ドン底に落ちてだね」
「そこから集中攻撃受けることはね」
 その様な経験はというのだ。
「絶対にお兄ちゃんがさっき言った復讐鬼みたいな人になるから」
「それは否定出来ないね」
「だったらね」
 それならというのだ。
「もうね」
「経験したくないことよね」
「誰だってね」
「そんな性格になるまでの経験は」
「痛いに決まってるし」
 それにというのだ。
「復讐を忘れない様になるっていうのも」
「精神的によくないし」
「だからね」
 それでというのだ。
「絶対にだよ」
「自分で経験すべきことじゃないわね」
「相手にしろと言っても」
 その場合もというのだ。
「言った人にこそ言いたいよ」
「そう言う自分こそがっていうのね」
「そう、本当にね」
 それこそというのだ。
「僕だったら言うよ」
「そんな痛い経験はなのね」
「人にしてみろとか言うものじゃないよ」
「若し言う人がいたら」
「人の心がわかってないよ」
 そうした人間だというのだ。
「かなり質の低い人間だよ」
「やっぱりそうよね」
「そんな人になる位なら」
 それこそというのだ。
「もうね」
「最初からよね」
「そんな人にならない様に」
 まさにというのだ。
「頑張っていくべきだよ」
「人間として努力していくべきね」
「人の失恋を囃したり」
「ドン底の人を攻撃したり」
「自分が経験したくないことを相手にしろと言う」
「そんな人にはなのね」
「ならないことだよ」
 何といってもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧