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八条学園騒動記

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第五百五十四話 美髪の秘密その一

                美髪の秘密
 ティンはその日の昼休みすぐにだった、教室で自分の昼食を掻き込む様に入れるとすぐにであった。
 カトリが待っている学校の喫茶店の一つ、トルコの菓子に飲みものを出してくれるお店に向かった。するとだった。
 二人用の席の一つにカトリが座っていた、ティンはその席に来てすぐに彼女に頭を下げて挨拶をした。
「はじめまして」
「こちらこそ。ウェンディのお友達のね」
「カトリさんですね」
「ピーターの妹さんよね」
「はい、ティン=ライネックといいます」
「カトリ=ショースキーよ」
「宜しくお願いします」
 お互いに挨拶をした、そしてだった。
 ティンはカトリの向かい側の席を勧められてそこに座った、そのうえで。
 二人で一緒に話をはじめるが。
 ここでだ、カトリはティンに話した。
「ここはアイスが有名なの」
「トルコだからですね」
「そう、トルコアイスが美味しくて」
 それでというのだ。
「凄くね」
「美味しいからですか」
「一緒に食べましょう、飲みものもね」
 カトリはその料理も話した。
「それもね」
「美味しいんですか」
「そう、そしてね」
 それでというのだ。
「コーヒーがいいのよ」
「コーヒーですか」
「そう、コーヒーもね」
 それもというのだ。
「美味しいから」
「飲みものは」
「ホットコーヒーね」
 トルコ風のそれをというのだ。
「それを飲みましょう」
「わかりました」
「それとね」
 カトリはティンにさらに話した、年配者としてここはリードした。
「アイスは何がいいかしら」
「あっ、アイスの種類ですね」
「そう、それをね」
 是非にというのだ。
「聞いたけれど」
「そうですね、バニラを」
「バニラね」
「私はそれを」
「私もね」 
 カトリもだった。
「是非ね」
「召し上がられますか」
「やっぱりアイスはね」
「バニラですか」
「何といってもね」 
 こう言うのだった。
「アイスの標準よね」
「バニラはそうですね」
「色は白で」
 この時代でもこのことは同じだ。
「味もですね」
「ええ、アイスやソフトは」
 ソフトクリームもというのだ。
「シャーベットもそうね」
「そうしたお菓子はですね」
「氷菓子はね」
 そう呼ばれる菓子はというのだ。
「本当にね」
「バニラが基本ですね」
「ええ、ではね」
「二人で、ですね」
「バニラにしましょう」
「わかりました」
 こう話してだった、そのうえで。
 二人でコーヒーとトルコアイスを注文した、そしてその両方が来てからだった。カトリはスプーンでそのねっとりとしたアイスを食べてから言った。 
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